債券は軟調か、株高や米中期債安を警戒-20年入札に向けた売りも(2)

債券相場は軟調(利回りは上昇)な展開 が予想される。前週末の米国市場では、シティグループなどの決算が市場予想 を上回り、株価が大幅高となる一方で、2年など中期債が売られた。こうした 地合いを引き継ぎ、円債市場も売り先行で始まりそう。あすの20年国債入札 に向けたヘッジ売りなども相場の重しとなりそうだ。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏は、相場について、「売り 先行後、下げ渋る展開」を予想。足元は総悲観論の修整過程にあり、長期金利 の上昇ピッチはイメージしていたものより速いとの見方を示した。

東京先物市場の中心限月6月物は、前週末18日の通常取引終値138円60 銭を下回って始まった後、日中は138円10銭から138円50銭程度で推移する と見込まれる。18日のロンドン市場で6月物は、東京終値より56銭安い138 円4銭で引けた。清算値は138円7銭。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、朝方は、 前週末のロンドン市場で円債先物が大きく売られた影響を受けると指摘。「過 度な悲観論が弱まり、金利低下観測が弱まる中、投資家の期初の買い、押し目 買い姿勢を試すことになる」という。

18日の債券相場は下落。前日の米債相場が続落したことに加え、国内株式 相場が続伸したことで、売りが優勢となった。日銀の利下げ期待が後退してい ることも圧迫要因となり、新発10年債利回りは1.4%に上昇し、2月28日以 来の1.4%台乗せとなった。

今週は、22日に20年債入札を控えているほか、24日には2年債入札、25 日は消費者物価指数(CPI)の発表などが予定されている

10年債利回りは1.4%台前半から半ばか

現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前週末の終値1.40%を若 干上回って始まり、日中ベースでは1.4%台前半から半ばで推移しそう。もっ とも、1.4%台半ば付近に接近すると、投資家からの押し目買いが見込まれる。

日本相互証券によると、18日の業者間取引で新発10年物の291回債利回 りは、前日比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.38%で取引を開始した後、若 干水準を切り下げ、横ばいの1.375%でしばらく推移。午後に入ると、徐々に 水準を切り上げ、4時半過ぎには2.5bp高い1.40%と、2月28日以来の

1.4%台乗せとなった。

一方、10年物国債の291回債利回りは、東京時間の前週末午後3時時点で、 大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三菱UFJ証券各 社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BBYF)によると

1.395%だった。

米国市場は株高、2年債が下落

前週末の米国債市場では2年債相場が下落。米シティグループの発表した 決算で赤字が市場予想ほど悪化していなかったことを受け、投資家は株式に買 いを入れ、2年国債が売られた。

米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の会合で0.25ポイ ントの利下げかもしくは据え置きを決定するとの見方を強めている。金融政策 当局者らが一段の利下げをためらう姿勢を示したのが背景。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比7 bp高い2.17%。一時は1月30日以来の高水準となる2.26%まで上昇した。10 年債利回りは2bp低下の3.71%。

一方、米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は週間ベースで2月以来 の大幅高となった。シティグループやグーグル、キャタピラーが発表した1- 3月(第1四半期)決算がアナリスト予想を上回ったことが買いを誘った。

(前週末の債券価格)                      前日比        利回り
長期国債先物6月物         138.60         -0.29         1.544%
売買高(億円)             44080
10年物291回債             99.13               1.40%(+0.025)
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