IHI:巨額損失発生や株価急落に株主の批判が相次ぐ-臨時株主総会

2007年にプラント関連事業で巨額赤字が 発覚したIHIは18日午前、都内のホテルで臨時株主総会を開催した。総会 では釜和明社長が巨額損失発生の経緯などを説明。株主からは株価下落の責任 を問う厳しい質問などが相次いだが、経営刷新に向けた新取締役5人の選任を 決議し、過去最長の3時間23分で終了した。

総会では、釜社長が社内管理体制の不手際や株価下落で株主の信頼を失っ たことについて陳謝した。出席株主数764人と質疑応答件数27件は、いずれ も過去最多。赤字転落による株価急落に対する補償請求のほか、全社員の給与 の一部返上を求める発言もあった。

また、問題のプラント事業については、コスト管理の問題ではなく、「最 初から赤字になると分かっていて受注していたのではないか」との指摘もあっ た。釜社長の引責辞任を求める声も多かった。

これに対して釜社長は「エネルギー・プラント事業を再生させることで、 株価を再生させる」と述べ、社長職にとどまって責務を果たしていきたいと強 調した。また、「1年後には特設注意市場銘柄から普通銘柄に指定されること を目指したい」と述べた。

IHIでは07年9月、プラント関連事業で巨額の営業損失が発覚。その 後、社内外の調査委員会で精査した結果、07年3月期にも巨額損失の一部を計 上して決算を減額訂正したほか、08年3月期業績予想を修正し、損失総額が 850億円に達した。これに伴い、当時の伊藤源嗣会長や担当役員などが引責辞 任。08年2月には社外取締役の導入など新たな役員人事を決めた。

東京証券取引所ではIHIについて、07年3月期の有価証券報告書などの 訂正に対し、虚偽記載はなかったとしたものの、チェック機能が万全でなかっ たとして08年2月、特設注意市場銘柄に指定。1年後に再度IHIの管理体 制が改善しているかどうかを審査する。

IHIの株価終値は前日比1円(0.5%)高の203円。

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