米国債(18日):続落、シティ決算で株高に-2年債利回り2.15%(2)

米国債相場は続落。2年債は週間ベースで 2001年以来最大の落ち込みとなった。米シティグループの発表した決算で赤字 が予想ほど悪化していなかったことを受け、投資家は株式に買いを入れ、国債 が売られた。

トレーダーは連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の会合で0.25ポイント の利下げかもしくは据え置きを決定するとの見方を強めている。金融政策当局 者らが今週に入り、一段の利下げをためらう姿勢を示したのが背景だ。2年債 利回りは1月以来の高水準を記録した。

RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の米国債トレーディング責 任者、トーマス・トゥッチ氏は、「市場参加者はほかの投資機会をうかがって おり、債券は苦戦している。FOMCが次の措置についてそれほど急いでいな いとの見方を背景に市場は正常化に向かっている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 5分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)上昇して2.15%。一時は1月30日以来の高水準となる2.26%まで上昇し た。週間ベースでは40bp上昇と、2001年11月以来の高い伸びとなった。2 年債価格(表面利率1.75%、2010年3月償還)は1/16下落して99 8/32。

10年債利回りはほぼ変わらずの3.73%。一時は3.85%と、2月28日以来の 最高となった。週間ベースでは26bp上昇して、2004年以来で最大の上昇幅 となった。

LIBORが上昇

この日の英金融市場では、ドル建て3カ月物金利が大幅上昇。英国銀行協会 (BBA)が、実勢からかけ離れた低い金利を意図的に提示する銀行を銀行間 市場から締め出すと警告したことへの反応とみられている。これも債券利回り を押し上げる材料となった。

BBAによると、ドル建て3カ月物ロンドン銀行間貸出金利(LIBOR) は前日比9bp上昇の2.91%と、3月11日以来の高水準に達した。前日は8 bp上げた。2日間の上昇率としては昨年8月10日以降で最大となった。

シティの発表した1-3月期決算は純損失が51億1000万ドルと、最も悲観 的なアナリストの予想ほど赤字が膨らまなかった。総収入は前年同期比48%減 の132億ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均111億ドル を上回った。

金利先物市場動向によると、今月、フェデラルファンド(FF)金利誘導目 標が0.25ポイント引き下げられる確率は100%となっている。1週間前の同確 率は54%だった。

来週の2年債入札

2年債はまた来週実施される入札を前に軟調に推移した。財務省は23日に 2年債入札を実施する。ライトソンICAPは発行規模を2年債としては過去 最大の300億ドルと予想している。翌24日に実施される5年債入札規模は200 億ドルが見込まれている。

米フィラデルフィア連銀のプロッサー 総裁は18日、米政策金利は既に景気 拡大を下支えるのに十分低い水準にあると述べ、米国は景気回復の手段として 金利政策だけに頼るべきではないとの見解を示した。

同総裁はフィラデルフィアで講演し、「景気見通しの悪化と金融市場の混乱 に対する米連邦準備制度理事会(FRB)の対応が緩和的な実質金利をもたら した。これが市場の力を後押しし、景気拡大を長期的なトレンドに戻すことに つながるはずだ」と述べた。

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