NY外為(18日):ドルが対ユーロで続伸、シティ決算で見通し改善

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで続伸。米銀最大手のシティグループが18日発表した2008 年1-3月(第1四半期)決算が最も悲観的なアナリストの予想ほど悪 い内容ではなかったことから、金融機関が信用市場の損失を乗り切ると の観測が広がり、ドルは対ユーロで2週間ぶりの大幅な上げとなった。

円は主要通貨すべてに対し下落。特に、南アフリカ・ランドと英ポ ンドに対しては1.4%超の下げとなった。投資家が円を調達資金に高利 回り資産の買いを入れたことが背景だった。

ドルは週間ベースでは、対円で2004年以来の大幅上昇となった。2 年債利回りは2カ月半ぶりの高水準を付けた。

スコシア・キャピタルの通貨戦略共同責任者、カミラ・サットン氏 (トロント在勤)は「状況が悪化しているなか、シティの決算からやや 安ど感が生じている。リスクの低下はドルには良好、円には悪材料だ」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルはユーロに対し1ユーロ =1.5809ドルと、前日の同1.5908ドルから0.6%上昇した。ドルは対円 では1.2%上昇し、1ドル=103円74銭(前日は同102円48銭)。一時 は104円65銭と、2月29日以来の高値を付けた。ユーロは対円で前日 比0.6%上昇し、1ユーロ=164円1銭。前日は163円3銭だった。一時 は164円68銭と、昨年12月31日以来のユーロ高を付けた。

週間ベースでは、ドルは対ユーロでほぼ変わらず。17日には1ユー ロ=1.5983ドルの最安値を付けた。ドルは対円では2.8%高。円は週間 ベースでユーロに対し2.8%下落した。

英ポンド堅調

英ポンドはドルに対して週間ベースで1.3%高。イングランド銀行 (BOE)が融資機関のバランスシートから住宅ローン分を取り除く可 能性があるとの観測が背景だった。英ポンドは対ユーロで16日には1ユ ーロ=80.99ペンスの最安値を付けたが、その後2.1%上昇している。

円は南アフリカ・ランドに対し1.7%下落、対英ポンドでは1.4%下 げた。米株価の上昇で円を調達資金とするキャリートレードが促進され たことが手がかりだった。

1カ月物のドル・円オプションのインプライド・ボラティリティ (IV、予想変動率)はこの日、12.95%と、2月29日以来の低水準を 付けた。

BOAのグローバル為替戦略担当責任者ロバート・シンチェ氏は、 「金融市場では安ど感からの上昇が見られている。金融危機の最悪期が 終了した可能性が高い」と語った。

ドルの反発

主要通貨中でこの日は、円に対するドルの上昇率が最大だった。ド ルは対スイス・フランでも1.2%上げた。

シティグループが発表した2008年1-3月(第1四半期)決算で、 総収入は前年同期比48%減の132億ドルと、ブルームバーグが集計した アナリスト予想の平均111億ドルを上回った。純損益は51億1000万ド ルの赤字だった。米主要株価指数は企業決算を好感して上昇した。

シカゴ商品取引所(CBOT)の金利先物市場では、30日の連邦公 開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイントの利下げが実施される確 率はゼロとみられている。1週間前は46%の確率だった。

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