フィラデルフィア連銀総裁:成長支援へ金利は十分低い、実質マイナス

米フィラデルフィア連銀のプロッサ ー総裁は18日、米政策金利は既に景気拡大を下支えるのに十分低い水準 にあると述べ、米国は景気回復の手段として金利政策だけに頼るべきで はないとの見解を示した。

同総裁はフィラデルフィアで講演し、「景気見通しの悪化と金融市 場の混乱に対する米連邦準備制度理事会(FRB)の対応が緩和的な実 質金利をもたらした。これが市場の力を後押しし、景気拡大を長期的な トレンドに戻すことにつながるはずだ」と述べた。

これより先、ダラス連銀のフィッシャー総裁とリッチモンド連銀の ラッカー総裁、サンフランシスコ連銀のイエレン総裁も第1四半期の利 下げペースを維持するのは望ましくないとの意向を示唆している。

プロッサー総裁は「金融政策は米経済や金融システムが現在直面し ている問題のすべてを解決することはできない」と指摘。「住宅市場に 関連した不良債権問題をはじめ、サブプライム(信用力の低い個人向 け)ローンを担保とする証券リスクの評価見直し、格付け会社による格 下げの危険性がある金融機関の問題などの解決は金融政策では不可能 だ」と説明した。

さらに、「予想されるインフレを考慮すると、実質金利は現在マイ ナスだ」と指摘。「実質金利が前回、これほど低い水準にあったのは 2003-04年だ。しかし当時はデフレという異なる懸念が存在し、金融政 策は価格の下落回避に努めるという異なる時代だった。最近の懸念要因 は価格低下ではなく、インフレ高進だ」と語った。

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