Bカメラ:池袋の家電販売戦争でうれしい誤算-ヤマダ出店で相乗効果

首都圏を地盤とする家電量販店ビックカ メラが本社を構える池袋に昨年ヤマダ電機が進出したことで、同社池袋本店の 売上高が4割程度の伸びにつながったことが明らかになった。ヤマダ電機が仕 掛けた形で始まった、「池袋家電戦争」と呼ばれる家電量販店の競争は、顧客 の争奪戦とは反対に池袋地域への集客力を向上させる結果をもたらした。

ビックカメラが18日、都内で開いたアナリスト向け説明会で金澤正晃常 務が語った。金澤常務は池袋本店について「6月にリニューアルオープンした 影響も加味して、7月以降の数カ月は(前年同月比で)140%から130%程度の 伸びで推移した」として「現在でも2けた増が続いている」と述べた。同社は 2月中間期の業績発表では、地域別の売上高のデータを開示していない。

同常務は「ヤマダ電機の出店で当社にも結果としてプラスの効果が出てい る」という。また、一部で懸念される利益率の低下については「セールの時期 もあったが、極端な値引きなどの安売りは行なっていない」として大きな影響 は出ていないとの認識を示した。

同常務は、ポイントカードに記された顧客住所のデータ分析の結果「今ま での池袋本店の顧客住所より地域が広がった印象」と述べ、顧客が安値を期待 して池袋で家電製品を購入するため足を運んでいるとの見方をした。

ビックカメラは、池袋地区だけで5店舗を構える。ヤマダ電機は昨年7月 にビックカメラ本店のすぐ近くに都市型大型店舗「LABI池袋」を出店。池 袋では両社の店舗を見比べることが可能なため、オープン時期には家電製品の 値下げ競争が白熱した経緯がある。

都市型と郊外型は「異なる業態」

ヤマダ電機はビックカメラの都内の有楽町店や大阪なんば店でも近隣に出 店、両社は競争を激化させている。また、郊外型店舗を展開しているエディオ ンも今後は首都圏への出店を強化する方針を打ち出しており、家電量販店業界 の生き残りをかけた競争は今後も注目を集めそうだ。

ビックカメラの宮嶋宏幸社長は、同じ家電量販店でも、都市型と郊外型は 「ビジネスモデルは大きく違い、むしろ異なる業界だ」との持論を披露。都市 型の量販店については「都市を基盤に成長してきた過程において、品ぞろえの 豊富さとそれをどう管理、販売するのかの専門性を高めたノウハウの集積」が あるとして、今後も都市向けの専門性を向上させ他社との差別化を図る方針だ と語った。

ビックカメラは、2008年8月期連結業績では売上高で前期比13%増の 6100億円、営業利益で同11%増の177億円をそれぞれ見込む。

ビックカメラの株価終値は前日比700円(1.0%)安の7万500円。

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