【個別銘柄】海運、薬品、日野自、任天堂、アデラン、キヤノ電、米久

18日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

海運株:川崎汽船(9107)が6.9%高の1067円、日本郵船(9101)が

2.6%高の987円、商船三井(9104)が3.5%高の1338円など総じて上昇。ば ら積み船の指標であるバルチック・ドライ指数が続伸基調にあることや、為替 の円安傾向が業績にプラスになると受け止められた。東証業種別指数の海運は 4%高と33業種の中で上昇率1位。明治海運(9115)は東証1部全銘柄の中 で上昇率トップ。

医薬品大手株:アステラス製薬(4503)が2.9%安の4080円、第一三共 (4568)は2.5%安の2900円、塩野義製薬(4507)は3.1%安の2045円など 軒並み安。米国時間17日に公表された世界製薬最大手ファイザーの1-3月 期決算が想定外に悪く、ファイザー株が売り込まれたため、日本の薬品株にも 連想売りが広がった。TOPIXの下落寄与度では、アステラスが3位、第一 三共が4位に入る。一方、売り先行で始まった武田薬品工業(4502)は持ち直 し、1.9%高の5280円で終えた。

日野自動車(7205):6.8%高の676と大幅続伸。リーマン・ブラザーズ 証券では17日付で、投資判断を従来の「イコールウエート」から「オーバー ウエート」に引き上げている。また同証が、判断を「アンダーウエート」から 「イコールウエート」に上げたいすゞ自動車(7202)も4.3%高の509円と4 日続伸し、9営業日ぶりに500円台を回復した。

マツダ(7261):5.9%高の414円と大幅に4日続伸。同社は17日、2007 年度の世界自動車販売が06年度比4.7%増の約136万3000台になったと発表。 日本では低迷したものの、欧米での拡大が寄与した。

任天堂(7974):4.6%高の5万5000円と続伸。同社が手掛けるゲーム機 「Wii(ウィー)」が、米国における3月のゲーム販売台数で首位を維持し た。調査会社NPDのまとめによる。

アデランスホールディングス(8170):14%高の1965円と急反発。ファ ッションウィッグ(かつら)や欧米での存在感向上などで2011年2月期の連 結営業利益を111億円に高める計画を発表。17日公表の08年2月期決算では 営業利益が前の期比51%減の41億円だったため、70億円の上乗せを見込んだ 格好。M&A(企業の合併・買収)資金として3年間で150億円を用意。

キヤノン電子(7739):4.4%高の2495円と、約2カ月ぶりの高水準を回 復。デジタルカメラ関連部品やレーザービームプリンターなどが好調で、午後 零時半に発表した第1四半期(1-3月)の連結業績は2けたの増収営業増益 となり、6月中間期計画に対する進ちょく率は50%を超えた。足元の良好な収 益状況を評価した買い圧力が増した。午前終値は1.5%高の2425円だった。

日本マタイ(8042):前期(08年2月期)決算を発表した午後2時以降に 急騰。17%高の170円で終え、東証1部の上昇率2位。主力の樹脂加工品で、 原料価格上昇分の製品価格への転嫁が進むほか、採算重視の販売活動も寄与し、 今期(09年2月期)の連結営業損益は5億5000万円の黒字(前期は1億3700 万円の赤字)に転じる見通し。

イーシステム(4322):第1四半期(1-3月)業績を発表した午後2時 以降に急騰。ストップ高に当たる2000円(15%)高の1万5300円で比例配分 された。顧客管理システムの構築事業が好調で、連結売上高は前年同期比2.1 倍の15億円、最終損益は9000万円の黒字(前年同期は1億4700万円の赤 字)となった。

カスミ(8196):08年2月期決算を発表した午後1時すぎから上昇転換し、

2.9%高の566円で終えた。前期の利益水準が計画を上回る水準での着地とな ったほか、09年2月期も新規出店や店舗改装による集客力の向上が引き続き見 込めるといい、業績の先行きを楽観視した向きからの買いが優勢となった。

太平洋セメント(5233):1.2%高の255円。18日付の日本経済新聞朝刊 で、セメントの国内価格が上昇し、セメント各社が打ち出した値上げを需要家 の生コンクリートメーカーが相次いで受けて入れていると報じられた。採算好 転を見込んだが買いが優勢で、宇部興産(4208)も3.8%高の352円。宇部興 IR担当の坂本靖子氏によれば、「12月から値上げを打ち出し、4月の出荷分 から転嫁した。値上げ幅は1トン1000-1200円。今回の値上げ幅は1973年の 第1次オイルショック以来」だそうだ。ただ、値上げを想定して3月中旬以降 に上昇していた面もあり、上値は重かった。

米久(2290):9.6%高の947円と大幅続伸。ハム・ソーセージなどの加 工食品が伸びたほか、居酒屋チムニーの利益貢献度も高まり、08年2月期の連 結純利益は前の期比2.1倍の21億円に増大した。09年2月期は連結営業利益 で前期比42%増の58億円を見込む。良好な収益環境が評価された。前提為替 レートは1ドル=105円。

ブルドックソース(2804):5.8%高の254円と急反発。米投資ファンド のスティール・パートナーズが保有していたブルドック株式を3月末までにす べて売却していたことが分かった。スティールはTOBでブルドック買収を目 指していたが、完全撤退することになり、経営サイドの自由度が高くなること への期待が広がった。

住友林業(1911):3.9%安の663円と反落。17日の取引終了後に、前期 (08年3月期)の利益予想を大幅に下方修正した。世界的な株安を背景に年金 運用利回りが悪化し、退職給付費用の負担がかさんだほか、投資有価証券評価 損も膨らんだ。木材建材販売や住宅販売など本業でも苦戦し、収益環境の厳し さを嫌気した売りが優勢となった。

島忠(8184):2.2%安の2935円と続落。折り込みチラシの充実や季節商 品の提案などを強化、08年2月中間期の営業利益(非連結)は前年同期比 21%増の56億円となった。08年8月通期の営業益予想(120億円)に対する 進ちょく率は47%と5割に届かず。

セイコーエプソン(6724):0.4%安の2745円と小反落。18日付の日本経 済新聞朝刊によると、08年3月期の連結営業利益は前の期比21%増の610億 円前後になる見通しで、従来予想を50億円上回る。主力のインクジェットプ リンターが国内外で消費者向けを中心に好調、対ユーロでの円安も寄与したと している。朝方に3.5%高の2850円まで上昇し、約3週間ぶりに投資家の長期 売買コストを示す200日移動平均線を回復したが、徐々に売りに押された。

小野薬品工業(4528):2.5%高の5440円と4日続伸。米投資顧問のブラ ンデス・インベストメント・パートナーズは17日、小野薬に対し、増配や自 社株買いを実施するよう求める書簡を8日付で出していたことを明らかにした。 08年3月期の期末配当を130円に引き上げるよう求めている。会社側の期末配 当予想は90円。一方、自社株買いは1000万株、600億円を上限に実施すべき だと提案、取得後は速やかに消却すべきだとした。

日立化成工業(4217):2.5%安の1790円と3営業日ぶりに反落。メリル リンチ日本証券が17日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。 同様にメリルが「中立」から「売り」に下げたJSR(4185)も0.7%安の 2255円と小反落。

ピープルスタッフ(2324):ストップ高(値幅制限の上限)となる1万円 (10%)高の10万8000円。前日の午後零時45分に、同業のテンプスタッフ (2476)と共同持ち株会社方式で経営統合すると発表。17日もストップ高で終 えていた。事業規模の拡充が見込めるため、「上場する派遣系事業者同士で最 良の組み合わせ」(UBS証券の武田純人アナリスト)との見方がある。テン プ株は1.7%安の11万5000円と7日続落。

イー・アクセス(9427):変わらずの6万5100円。一時は1.8%高の6万 6300円まで上げた。買収防衛策として導入した「信託型ポイズンピル」を廃止 する。金融商品取引法の改正で防衛策の狙いは達成できるとし、更新期を迎え る次回定時株主総会で継続決議をしない。英投資ファンドをめぐる日本企業の 「過剰防衛批判」にも対応する。

中国電力(9504):1.5%高の2315円と反発。急激な円高・ドル安による プラス効果と、1-3月期(第4四半期)の販売電力量が想定を上回ったこと で、08年3月期の連結純利益は事前予想比70億円(39%)増の250億円にな ったもよう。前の期に比べると33%の減益。

イオン(8267):1.3%高の1267円と反発。08年3月の単月売上高(既存 店)は前年同月比3.6%増。中旬以降の気温上昇で春物や新入学・新生活関連 品の動きが良くなり、衣料品が同0.5%増と良好に推移した。一方、18日付の 日経新聞朝刊は、子会社の米衣料品専門店タルボットの米国などの店舗約100 店を08年中に閉鎖、5店を展開していた英国からは撤退すると報道。在庫を 約25%圧縮、09年度末までに約1億ドルのコストを削減するという。

東急ストア(8197):前日終値518円を挟み上下1%以内で推移するもみ 合い。プライベートブランドの開発・拡販などで粗利益率が改善、前期(08年 2月期)の連結営業利益は会社計画を上回った。ただ、個人消費が低調に推移 すると見て、会社側が今期(09年2月期)は2期連続の減益を見込んでいるこ とから、売り買いが交錯。終値は1%高の523円。

ぱど(4833):5.4%安の2万340円と大幅続落。売上高が事前想定を下 回り、投資有価証券の評価損などで特別損失を計上、08年3月期の連結最終損 益は9300万円の赤字となったようだ。前回見込み比で1300万円の赤字幅拡大。

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