アイスランドの格付け引き下げ、信用収縮で景気の急減速も-S&P

米格付け会社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)は17日、アイスランドの長期外貨建て格付けを「A+」から 「A」に引き下げたと発表した。世界的な信用収縮の影響で、アイスランド経 済が想定以上に急速なペースで縮小する恐れがあるとしている。

前回の2006年12月の格下げから2年たたないうちの引き下げとなった。 発表資料によると、格付け見通し(アウトルック)は「ネガティブ」。このた め、投資適格級の中で上から6番目の「A」格付けはさらに引き下げられる公 算がある。

アイスランド通貨クローナは今年に入って、対ユーロでほぼ25%、対ドル で17%それぞれ下落。同国の銀行各行の負債拡大が国家財政へのリスクになる との懸念が広がったためだ。同国の債務7兆1000億クローナ(約9兆7000億 円)のうち80%余りが国内の大手金融機関から生じている。政府は今週、2009 年の経済成長が1992年以来で初めてマイナスになるとの見通しを示した。

S&Pのアナリスト、アイリーン・ジャン氏(ロンドン在勤)は発表資料 で、格下げが「主にアイスランドの商業銀行各行の国外資金調達に対する圧力 によって、経済政策の困難さが増してきたことを反映した」と指摘。アイスラ ンド経済が「一段と縮小し、それが長期化する」恐れがあるとの見方を示した。

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