米久株が急騰、ハム・ソーセージ需要伸び今期大幅増益へ-戦略奏功

静岡県地盤で総菜などを手掛ける米久の株 価が一時、前日比91円(11%)高の955円と急騰。ハムやソーセージなどの加 工品の販売量が伸びる上、経費削減も進め、2009年2月期の連結営業利益は、 前期比42%増となる見通しだ。スーパーマーケットは、割安感のある総菜とし てハム・ソーセージの販売に力を入れており、良好な収益環境を評価する買い が増えた。

17日の取引終了後に示した09年2月期の連結業績予想は、本業のもうけを 示す営業利益が58億3000万円と、前期の41億円から大幅に伸びる見通し。ハ ム・ソーセージなどの原料用輸入豚肉価格は上半期まで上昇傾向にあるものの、 下期は落ち着くと予想。ハムやソーセージなどの加工品の販売量を前年比10% 増(単体ベース)と見込む。

コスモ証券投資調査部の馬目俊一郎シニアアナリストは、「前の期の第4 四半期からハム、ソーセージなどの販売力が伸びている。潮目が変わってきた」 と指摘した。

米久は、スーパーなどに業務用として加工品を販売。食肉メーカーは実質 値上げを打ち出すものの、米久では「値上げを加工品の全体の1割だけにして いる」(同社の青柳敏文IR室長)。

馬目アナリストは、大手食肉メーカーが実質値上げに踏み切ったことで、 スーパーは顧客をつなぎとめる狙いから、割安感のある商品として総菜売り場 に米久の加工品を売るようになったことが足元の好業況の要因と分析。この動 きは今後も続く見通しという。コスモ証では、現在の投資判断「中立」を格上 げする方針。

また会社側では、為替を平均1ドル=105円と想定し、輸入価格が有利に影 響することも収益拡大につながるとみる。また、工場の稼働率向上や人件費の 削減なども増益に寄与する見込みだ。

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