アデランH株が反発、PBR1倍割れで買い先行-中計「高いハードル

かつら最大手のアデランスホールディン グスの株価が4営業日ぶりに反発し、一時前日比130円(7.6%)高の1850円 まで上昇。かつら離れで国内かつら事業が低迷しているものの、会社側は女性 用ファッションウィッグ(かつら)や海外で収益を高めることが可能だと主張、 今後3年間で連結営業利益を現状比2.7倍の111億円に増大させる中期経営計 画を発表した。株価純資産倍率(PBR)が1倍を割れているため、新たに売 り込む向きが少なく、買いが先行している。

この日は買い気配で取引を開始、午前9時15分すぎに同5.8%高の1819 円で2万5400株の売買が成立した。1000株単位の買い注文が入り、いったん は1850円まで上昇したが、その後は伸び悩み、1820円近辺で推移している。

みずほ証券の渡辺英克シニアアナリストは、「中計を実現するためのハー ドルは高いが、やってみなければ分からないのも事実。株価はすでに1株当た り純資産(BPS)を割り込んでいたため、さすがに高いとは言えない。ここ から大きく下げるイメージもないが、大きく上げるイメージもない」と指摘、 当面は狭いレンジ内でもみ合うとみていた。

アデランHが17日の取引終了後に公表した発表した3カ年中期経営計画 によると、今後3年間は、ファッションウィッグなどのフォンテーヌ事業の拡 大や北米の毛髪移植子会社の収益改善に注力する構えで、08年2月期実績から 営業利益で70億円の増益を図る。M&A(企業の合併・買収)資金として3 年間で150億円を用意、海外事業の拡充などを模索する。

「現時点ではチャレンジング(挑戦的)な目標」(みずほ証の渡辺氏)と みられているが、会社側では、フォンテーヌで20億円、毛髪移植で24億円の 営業増益が可能だと計画。「海外毛髪移植子会社の売上高は現状比93.4%増の 200億円に拡大できる」(同社IR室の市川真樹氏)としている。また主力の 国内かつら事業については、かつらから増毛・育毛にシフトしていくことで収 益性を向上させるとしている。

一方、今回の中計で、あらためて株主還元を重視していることを表明。目 標とする配当性向を従来の30%から50%に引き上げた。

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