債券相場は大幅安、米債安・株続伸受け先物139円割れ―信用不安後退

債券相場は大幅安(利回りは上昇)。前日 の米国市場で、インテルやJPモルガン・チェースなどの決算を好感して、株 高・債券安となった流れを継続。日経平均株価が続伸したことに押され、売りが 先行している。先物中心限月は3月以来の139円割れ。米信用問題が最悪期を脱 しつつあり、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見 方が強まっているようだ。

みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、「米国経済の一 段の悪化および回復力の弱さが意識される一方で、FRBが利下げを加速してき た最大の要因とも言える信用不安問題では、『霧が最も濃い時期』が過ぎ去ろう としている兆候が増えている」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比29銭安の139円20銭で寄り付い た。直後に売りが増えると、約1カ月ぶりの139円割れとなり、一時は65銭安 い138円84銭まで下落。日中ベースで、3月上旬以来の安値をつけた。

現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前日比3ベーシスポイント (bp)高い1.37%で取引を開始した。その後は1.38%に上昇し、前週末につけ た水準に並んだ。

日経平均株価は続伸。前日比169円70銭高の1万3315円83銭で寄り付い た。その後は200円を超す上昇幅となっている。

米国市場は株高・債券安

16日の米国債相場は続落。10年債利回りは7週間ぶりの高水準に押し上げ られた。株式相場上昇や原油高を背景にトレーダーは連邦公開市場委員会(FO MC)による利下げ幅見通しを縮小した。

BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは前日比8 bp上昇して3.68%程度。2年債利回りは11bp上げて1.98%程度。

金利先物市場動向によると、4月30日のFOMCでフェデラルファンド (FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられ1.75%に設定される確率は 20%。0.25ポイントの利下げは80%の確率となっている。

一方、米株式相場は大幅続伸。インテルやJPモルガン・チェース、ウェル ズ・ファーゴの四半期決算に対する明るい見方が広がり、景気減速が企業収益の 足を引っ張るとの懸念が緩和したため、買いが膨らんだ。

(債券価格)                          前日比     利回り
長期国債先物6月物         138.92     -0.57      1.517%
売買高(億円)             14615
10年物291回債            99.30                1.38%(+0.04)
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