西武百:10年度総売上高8.4%増に、本店改装で-副都心線競争激化

ミレニアムリテイリング傘下の西武百貨店 は17日、旗艦店である池袋本店の全館改装計画を発表した。4月以降、約300 億円を投じ4期に分けて増床などを実施、10年に全改装を完了する予定。地下 鉄新線の開業に伴い、池袋本店と渋谷店とを連動させ、ブランドイメージの復 権を目指す。10年度には同社の総売上高5000億円、07年度と比べ8.4%伸ばす 方針。

値上げが相次ぎ消費者の低価格志向が強まるなか、百貨店業界は主力の衣 料品が苦戦している。6月には埼玉県和光市から池袋、新宿、渋谷を結ぶ東京 メトロの副都心線が開業する。新たな人の流れを取り込もうと沿線の百貨店各 社も相次いで改装しており、ますます競争は激化しそうだ。

池袋本店は年間約7000万人という来店客数がありながら、買い上げ率が約 40%にとどまっており、坪当たりの売上高が低い。会見に出席した石井頼雄社 長は「これまで“ファッションの西武”と言われてきたが、ターミナルという 立地に甘えていた」と反省。西武百の売上高の3分の1、営業利益の3分の2 を占める池袋本店は「ミレニアムのフラッグシップストア。ミレニアムの総力 を挙げて改装に取り組む」と述べた。

改装効果により、池袋本店の売上高を11年度には07年度比15%増の2000 億円に引き上げたい考え。地下1、2階に分かれていた食品フロアを地下1階 に集約。エスカレーターの増設などで回遊性を高め、売り場間の相乗効果を生 み出す。団塊ジュニア世代から50代までの女性をメインターゲットとした商品 政策をとる。

副都心線は、開業時から東武東上線や西武池袋線が相互に乗り入れ、埼玉 方面から池袋で乗り換えなしで渋谷まで行ける。4年後には渋谷駅で東急東横 線とも相互に乗り入れる予定で、都心を縦断し埼玉と神奈川を結ぶ大動脈とな る。

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