ECB:インフレの「上振れ」リスク抑制に引き続き努める-月報(2

欧州中央銀行(ECB)は17日発表した4月 の月報で、信用収縮に伴う景気減速が当初の予想より悪化する恐れがあるなか、引 き続きインフレ抑制に努めるとの方針を示した。

ECBは月報で、インフレの「上振れリスク」があると指摘した上で、「中期 的な物価安定の維持が主要な優先課題であることを強調する」と表明。同時に、金 融市場の逼迫(ひっぱく)は「当初の予想よりも長引き、実体経済への影響が現在 考えられているよりも広範となる可能性がある」との認識を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)とイングランド銀行は景気刺激のため利下げ を実施したが、ECBは先週、インフレ抑制に向けて政策金利を6年ぶり高水準の 4%に据え置いた。欧州連合(EU)は16日、食料品とエネルギーの価格高騰を 受け3月のユーロ圏インフレ率を3.6%に上方修正し、ほぼ16年ぶりの高水準に なったと発表した。

ECBは10日発表した金利決定の際の声明を繰り返し、現行の金利水準がイ ンフレ率を目安である2%未満に低下させるのに貢献すると説明した。

当局者は、生活費上昇の見返りとして労働組合が賃上げ要求を強めることを懸 念している。ECBは月報で「2次的影響の阻止に引き続き強く取り組む」として いる。

ECBは、「金融市場の混乱に伴う不確実性は異例に高い水準にとどまってい る」と指摘する一方で、ユーロ圏の経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は 「健全」と述べた。

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