USENが急落、システム障害で一転営業減益に-三菱U証格下げ(2

インターネット関連事業などを手掛けるU SEN株が大幅続落。連結子会社で人材派遣を手掛けるインテリジェンスのシ ステム障害による業績の落ち込みを理由に、2008年8月期の業績予想を下方修 正した。連結営業利益予想が一転減益となったうえ、最終損益は490億円の赤 字に転落するとの指摘があり、財務体質の悪化が懸念されている。

株価は一時、前日比48円(9.8%)安の444円と03年6月以来の安値圏に 沈んだ。

08年8月期の連結営業利益は前期比25%減の120億円にとどまる見通し。 従来は170億円と増益を見込んでいた。インテリジェンスのパート・アルバイ ト向けの求人広告事業で、ウェブに広告を掲載できないなどのシステム障害が 発生。完全復旧に向けて取り組むものの、業績予想の達成は難しいと判断した。

2月中間期は、インテリジェンスの業績が前年同期は8カ月分計上された 反動や、光通信事業のUCOM(現メディア)が連結対象から外れた影響で、 連結営業利益が前年同期比45%減の36億9300万円にとどまった。固定資産除 却損やのれん減損損失の計上など計107億円の特別損失を計上し、純損益は104 億9500万円の赤字に転落した。

一方、単体ベースでは、インテリジェンスの株価低迷により、中間期に投 資損失引当繰入額として339億円を特別損失に計上済みだが、連結ベースには 反映してない。このため同社の財務戦略部によると、08年8月期の連結決算に 300億円規模の損失を計上する可能性があるという。

今期490億円の赤字転落も

三菱UFJ証券は17日付で、投資判断を「市場平均並み」から「アンダー パフォーム」に引き下げた。曽根基春シニアアナリストは投資家向けのメモで、 「インテリジェンスの株価低迷に伴う300億円強の損失処理に加え、映画事業 のギャガの譲渡方法によっては100億-120億円程度の撤退損失も発生する可能 性がある」と指摘。この結果、08年8月期の最終損益は490億円の赤字に転落 するとみている。

成長エンジンとして期待されたブロードバンド放送サービスの「GyaO」 事業や人材関連事業の事業拡大のペースの遅れもあり、09年8月期の最終損益 は5億円の赤字が継続し、黒字転換が予想される10年8月期も5億円の低水準 にとどまると予想する。

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