【個別銘柄】みずほF、NECエ、田辺三菱、黒田電、ベス電、旭硝子

17日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が5.4%高の46万8000 円と5連騰し、東証1部の売買代金トップとなるなど3大金融グループ株はい ずれも上昇。米銀大手JPモルガン・チェースなど大手米銀の決算が予想以上 に悪化しなかったことで、信用収縮懸念が後退した。東証銀行株指数は3.4% 高で、33あるTOPIX業種別指数の中で上昇率2位。

NECエレクトロニクス(6723):8%高の2035円と大幅続伸。17日付 の日本経済新聞朝刊は、2008年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が50 億円程度の黒字になったもようと報道。前の期は285億円の赤字で、従来予想 はゼロ。自動車用のマイコンを中心に半導体の売り上げが好調、人件費や減価 償却費など計200億円に上るコストを削減し、黒字を確保したという。

田辺三菱製薬(4508):5.1%安の1236円と急反落。エーザイ(4523)や 中外製薬(4519)などが日本国内で抗リウマチ薬の販売活動を開始する公算が 大きくなり、田辺三菱薬の収益をけん引する抗リウマチ薬「レミケード」が競 合でシェアを奪われるとの懸念が強まった。

トヨタ自動車(7203):2.7%高の5010円と、終値で2週間ぶりに5000円 台回復。17日付の日経新聞朝刊は、急激な円高や米国販売の苦戦を受け、09 年3月期(米国会計基準)の連結営業利益が1兆7000億-1兆8000億円程度 にとどまり、前期推計(2兆3000億円弱)から約2割減る公算が大きくなっ たと報道。ただ、相場全体が急騰した影響や、業績懸念ですでに14日には52 週安値まで下落していたこともあり、新たに売り材料視されなかった。

黒田電気(7517):午後に急騰し、7.1%高の1469円で終えた。携帯端末 向けの電気材料やモバイル液晶向けのフレキシブル基板が想定以上に伸びたと して、午後2時に、08年3月期の連結営業利益見通しを63億円から76億円に 21%引き上げた。電子部品メーカーの多くが受注減速に悩まされる中で、同社 の良好な収益状況を評価する動きとなった。

サンリオ(8136):午後に下落転換し、1.1%安の938円で終えた。テー マパークや国内物販事業が振るわなかったほか、保有する株式について評価損 を計上するなど特別損失も発生し、午後2時に前期(2008年3月期)の業績予 想を減額修正した。その直後に2.3%安の926円まで値を切り下げた。発表直 前の株価は0.7%高の955円だった。

ベスト電器(8175):6.7%高の762円と大幅続伸。地盤とする九州・沖縄 地区への資本の集中を行い既存店の強化を図るほか、徹底した販売管理費の削 減などにより、09年2月期の連結純利益は18億円と2期ぶりに黒字に浮上す る見通し。08年2月期の連結純損益は56億円の赤字だった。

住友重機械工業(6302):6%高の807円と3連騰。同社が買収の提案を している米半導体製造装置メーカー、アクセリス・テクノロジーズが1―3月 期の利益見通しを下方修正したことに伴い、速やかに買収を完了させる必要性 がより明確になったとのコメントを発表した。

東京応化工業(4186):8.7%高の2190円と大幅続伸。大和総研が16日 付で、投資判断を5段階評価で上から2番目となる「2(アウトパフォー ム)」で新規にカバー開始。半導体微細化需要の高まりを背景に、フォトレジ スト(感光性樹脂)の伸長を評価している。

旭硝子(5201):2.8%高の1215円と続伸。米住宅市場の不振や原油高に よる採算悪化に対応するため、北米の板ガラス事業を再編、5工場の生産を停 止して建築用加工ガラス事業は売却する。今後は成長が見込める太陽電池用ガ ラス、自動車用ガラス素板、建築用付加価値製品に経営資源を集中させる構え。 同社はこれに関連し、第2四半期(4-6月)に135億円の特別損失を計上す るが、08年12月期収益予想には反映済みで、業績修正はしない。

イワキ(8095):ストップ高となる50(27%)高の232円と急騰し、東証 1部の上昇率2位。仕入価格上昇が利益を圧迫するとし、08年11月期の連結 営業利益予想を従来計画の1億9000万円から5000万円に減額。ただ、純利益 予想に関しては合併による税負担の軽減が寄与し、5000万円から4億1000万 円に大幅増額した。前期は1億4600万円。

日本精工(6471):9.4%高の829円と連騰し、約1カ月ぶりの高値水準 を回復。前日午後には、グリース潤滑寿命を長期化させた工作機械主軸用シー ル付き高精度アンギュラ玉軸受を4月から発売すると発表。同製品を含む関連 シリーズ全体として、2010年に20億円の売上高を目指すとしている。

明治乳業(2261):1.2%高の653円と3日続伸。5月1日からバター5 品目、チーズ3品目の計8品のメーカー希望小売価格を7-8%程度値上げす ると16日発表した。飼料価格の高騰や、生産・物流などのエネルギーコスト の上昇などが主因としている。

住友林業(1911):主力取引所の大証1部で朝方に4.4%安の652円と、 約1カ月ぶりの安値水準まで下落。年金運用利回りの悪化に伴い、退職給付費 用の負担がかさみ、前期(08年3月期)の連結営業利益が従来予想を下回った もようと、17日付の日本経済新聞朝刊が報道。収益下振れの可能性が浮上した ことが嫌気された。ただ、相場全般が大幅高となる中で徐々に買い戻され、終 値は1.5%高の690円と反転。

アルテック(9972):2.7%安の330円。役員退職慰労引当金を4億9500 万円特別損失に計上し、08年11月通期の連結最終利益を前期比94%減の2億 円(従来予想は7億円)に下方修正した。

興銀リース(8425):3.7%安の1662円と反落。08年3月期の連結純利益 が前の期比11%減の80億円になったもようと発表。従来予想は92億円。個人 消費の低迷や改正建築基準法の影響で、小売りや建設関連の企業で貸し倒れが 増え、信用コストが膨らんだ。有価証券評価損の計上も響いた。

日野自動車(7205):3.3%高の633円と反発。米カリフォルニア州の組 み立て工場を閉鎖、業務をウェストバージニア州の工場に移し、集約すること を明らかにしており、業務効率化による採算好転を見込む買いが優勢となった。

東急不動産(8815):3%高の682円と3日続伸。17日付の日経新聞朝刊 によると、09年3月期の連結純利益は前期推定(285億円)比12%増の320億 円前後となりそうだ。前期に商業施設とリゾート施設について減損損失を計上 した影響がなくなるほか、新規ビルの通期稼働やオフィスビルの売却益計上も 業績に寄与する見通しとしている。

コマツ(6301):2.8%高の2765円と続伸。17日付の日経新聞朝刊は、約 60億円を投じて中国に油圧ショベルの新工場を建設する、と伝えた。都市部の インフラ整備など、建設需要がおう盛な現地の生産能力を2倍に高めることで、 新車売上高は2008年度に日本を上回る見通しという。

電源開発(Jパワー・9513):終日小動きで、0.3%高の3610円で終えた。 英投資ファンドザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)の アジア地区代表、ジョン・ホー氏は16日、都内で記者会見し、同ファンドが 申請中の電源開発株の買い増し計画について、経済産業省から中止・変更の勧 告を受けていることを明らかにした。

日本航空(9205):3.4%高の243円。価格協定カルテルをめぐり、罰金 の支払いなどで米司法省と同意したが、すでに引当金を計上していることなど から当面の業績に大きく響かないもよう。

USEN(4842):8.5%安の450円と大幅に4日続落。08年8月期の連結 営業利益予想を従来計画比50億円減の120億円に減額。連結子会社で人材派 遣を手掛けるインテリジェンス(4757)のシステム障害発生により、売上高が 計画を下回ることが要因。三菱UFJ証券では投資判断を「3(市場平均並 み)」から「4(アンダーパフォーム)」に下げた。

ピープルスタッフ(2324):午後1時15分の売買再開後に買い気配値を 切り上げ、結局ストップ高(値幅制限の上限)となる1万円(11%)高の9万 8000円で一部比例配分。午後零時45分に、同業のテンプスタッフ(2476)と 共同持ち株会社方式で経営統合すると発表。規模拡大などで企業からの受託が 増えるとみられた。一方、テンプ株は3.3%安の11万7000円。

ミクシィ(2121):3.7%高の91万6000円と続伸。コミュニティー型ウ ェブサイト「mixi」の広告収入増加やタイアップ広告の販売が好調で、08 年3月期の単体営業利益が従来計画比16%増の37億円となったもようだ。前 の期は22億円だった。

カプコン(9697):3.7%安の3110円と4日続落。CLSAアジアパシフ ィック・マーケッツは、投資判断を従来の「アウトパフォーム」から「アンダ ーパフォーム」に引き下げた。

日立ソフトウェアエンジニアリング(9694):1.8%高の2540円と続伸。 大和総研が16日付で、5段階評価での投資判断を「3(中立)」から「1 (買い)」に2段階上げた。金融機関や製造業向けのシステム開発が好調、原 価低減や生産性向上も寄与し、前期(08年3月期)の連結営業利益は過去最高 になったもようと、15日に会社側が発表。前日には6.4%高と急反発していた。

五洋建設(1893):3.3%安の117円と反落。官公庁工事の指名停止処分 の悪影響が残っていたほか、改正建築基準法の施行で建築部門の完成工事が減 少し、16日付で08年3月期の連結経常利益予想を22%引き下げた。利益水準 が市場想定より低く、財務健全化にも時間がかかるとして、売りが先行した。

SBIホールディングス(8473):2.7%高の2万5570円と3日続伸。営業 投資有価証券の売却が増え、08年3月期の連結営業利益は前の期比85%増の 426億円となったもよう。一方、保有株式の株価下落で評価損を計上、前の期 に計上した負ののれん償却が消え、純利益は91%減の42億円に落ち込んだ。

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