米JPモルガン、永久優先株で60億ドル調達計画-過去最大規模(2)

米銀3位のJPモルガン・チェース(JP M)が、信用危機はほぼ終息したとの認識を示した数時間後に、過去最大とな る総額60億ドル(約6100億円)規模の永久優先株発行を計画したことが、ブ ルームバーグの集計データで16日までに分かった。

JPモルガンが計画しているのは、未払い配当金が累積されない非累積型 優先株で、米国債(償還2018年)との利回り格差(スプレッド)は419ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)。10年間は7.9%の固定金利。償還がなけ れば、3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利、現在2.73%)に347b p上乗せした変動金利となる。

同行が資本調達する背景には、雇用や経済情勢の悪化に伴う顧客の融資返 済能力の低下がある。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資) 関連の損失が拡大するなか、銀行や証券会社は昨年7月以降、私募・公募形式 で計1630億ドルを調達した。

JPモルガンは、サブプライムローン市場の混乱が始まった昨年初め以降 これまでに約100億ドルの資産評価損・信用損失を計上。1-3月期に、ホー ムエクイティ・ローンのデフォルト(債務不履行)に備え11億ドルを引き当て た。昨年10-12月期にも引当金を3億9500万ドル積み増していた。

評価損の影響で同行の自己資本比率(ティア1)は8.4%から8.3%に低下 した。米同業のワコビアは7.5%、シティグループは7.1%(昨年末現在)。当 局が「優良」とみなす自己資本比率の下限は6%。

JPモルガンの広報担当ジョゼフ・エバンジェリスティ氏は、優先株発行 に関するコメントを控えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE