米フィラデルフィア連銀総裁:現在の金利水準は「緩和的」

米フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁 は16日、インフレや金利、最後の貸し手としての連邦準備制度理事会(FRB) の役割などについて、ペンシルベニア州ブルーベルでの講演後、記者団に次の ようにコメントした。

◎インフレについて:

「インフレは懸念材料だ。しばらくの間そう指摘してきた。懸念はまだ消 えていない」

「われわれには、経済の安定や成長を図るという別の任務もある。これも われわれにとっては難題だ。そのためにわれわれができることは限られている が、すべきことはある」

「複雑な環境であり、FRBにとって非常に困難だ。われわれはただ、今 後の経済指標を見極めなければならない」

「インフレが問題になっていることを示す兆候はたくさんある。商品相場 にしろ、何にしろだ。わたしはまた、これまでにも言ってきたように、FRB は金融政策や景気のサイクルに悪影響を与えないよう気を付ける必要がある。 われわれは警戒心を持って臨まなければならない」

「過度に緩和的な金融政策が長引けば、インフレ圧力が高まる」

「現在の金融政策は緩和的だと思う。金利水準はインフレ率を下回ってい る。注目すべきは、ここからどこに行くのか、経済指標はどうなのか、今後の 政策スタンスをどう評価するのかだと思う」

◎最近のFRBの行動が示すFRBの役割:

「現段階で信用リスクに対する心配はない。今後のわれわれの政策運営に どのような影響がでるかということには心配がある。問題や危機が発生した時 にわれわれが介入を決定する基準は何だろう?われわれが考えなければならな いことの1つだ」

「それは規制改革の問題にかかわってくると思う。多くの人は、ベアー・ スターンズ買収案件に際してFRBがとった行動が、われわれが事実上投資銀 行にも安全網を広げたことを意味すると解釈した。議論の主な問題だと思う。 将来に与える影響はどうだろうか」

「金融市場の混乱は、FRBにとって難題だ。われわれが規制をどのよう に実行するのか、FRBは金融の安定を確保するため信用市場とどのようにか かわるのか、最後の貸し手としてどのようにリスクの連鎖を防ぐのかなど、多 くの問題を提起している」

「FRBには確かに最後の貸し手として金融の安定化を図る役割がある。 われわれがそのような行動を取るのは非常にまれだ。幸運なことに、さほどそ のような行動の必要はない。われわれが直面する多くの混乱や課題が示してい るのは、この新しい世界でこの問題をどのようにとらえるべきか落ち着いて考 える必要があるということだ」

「われわれは行き過ぎに十分注意する必要がある」

-- Editor: Moss

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Eiji Toshi 記事に関する記者への問い合わせ先: Scott Lanman in Blue Bell, Pennsylvania, at +1-202-624-1934 or slanman@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Anstey at +1-202-624-1972 or canstey@bloomberg.net

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