NY外為:ドルが対ユーロ過去最安値―ECB利下げ見通し弱まる(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで過去最安値に下落。先月のユーロ圏インフレ率が加速した ことで欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が弱まったことが背景。

午前中に発表された3月の米住宅着工件数は予想の2倍以上減少し、 17年ぶりの低水準となった。同発表を受けて、ドルは対ユーロでここ3 週間で最大の下げとなり、1ユーロ=1.5979ドルに下落した。一方、カ ナダ・ドルとオーストラリア・ドル、ノルウェー・クローネは上昇。原 油相場が過去最高値のバレル当たり115.07ドルを付けたことが背景だっ た。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツの国際通貨戦略の責任 者、アラン・ラスキン氏は「ECBと米連邦公開市場委員会(FOM C)は対照的だ」と指摘。「ユーロに対するドル安は行き過ぎと感じる だろうが、トレンドは味方だ」と付け加えた。

ニューヨーク時間午後4時7分現在、ドルはユーロに対して前日比

1.1%下落し、1ユーロ=1.5958ドル。前日は同1.5790ドルだった。ド ルは対円では0.1%下落し、1ドル=101円69銭(前日は同101円83 銭)。ユーロは対円で前日比0.9%上昇し、1ユーロ=162円26銭。一 時は162円38銭と、1月2日以来のユーロの高値を付けた。

今月11日の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で為替相場の 「急激な変動」が世界経済を圧迫する可能性があるとの懸念が表明され て以来、ドルは対ユーロで約1%下落している。

ABNアムロのシニア通貨ストラテジスト、ダスティン・リード氏 (シカゴ在勤)は「G7声明から時が経つにつれ、当面の政策には実質 的に変化がないとの認識が強まっている」と述べた。さらに「秩序のあ るドルの下落ならば、介入の可能性は依然非常に低い」と付け加えた。

ボラティリティ

JPモルガン・チェースがまとめたインデックスによると、ドルに 対する主要6通貨オプションのインプライド・ボラティリティは

11.69%に上昇した。前日は11.58%だった。同指数は3月17日には

14.48%に上昇し、この10年間での最高水準を付けた。主要7カ国は 1995年、この水準でドル買い協調介入を実施した。

ユーロは英ポンドに対しては前日比0.7%高。一時は過去最高値と なる1ユーロ=80.98ペンスを付けた。ユーロ圏のインフレ指標が材料 だった。

ノルウェー・クローネは対ドルで1ドル=4.9459クローネと、1980 年以来の高値を付けた。原油相場が前年比81%上げていることが背景。 ノルウェーは世界5位の石油輸出国。カナダ・ドルは1.7%高と7週ぶ りの大幅高、豪ドルは1.3%上昇した。

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