菱食社長:今期の冷凍食品事業は計画未達も-中国製ギョーザ事件で

食品卸大手の菱食は、中国製冷凍ギョーザから農薬 が検出された事件の影響で、冷凍食品事業の経常利益が今期(2008年12月期)、会社 計画を下回る可能性がある。中野勘治社長が、16日放送のブルームバーグ・テレビジョ ンで明らかにした。主な内容は、以下の通り。

中国製冷凍ギョーザ事件の影響: 「収益率、シェアの高い冷凍食品分野が、2月以降、大きな影響を受けている。2-4 月の冷凍食品事業の経常利益は、計画比5億円程度下回っている。原因がはっきりして いることなので、菱食の成長性には問題ないが、今期については冷凍食品事業の収益が 計画を下回ることは仕方ない」

冷凍食品事業の回復見通し: 「人によっては、秋口までかかるという見方もあるが、4月以降は新商品がたくさん出 る時期。女性の就業率が50%を超えており、冷凍食品の最大ニーズである弁当向け需要 は必ず戻ってくる。また本来、冷凍食品は最も安全な加工食品だ。5月の連休明け頃か ら回復してくると期待したい」

第1四半期の会社全体の収益: 「第1四半期(1-3月期)全体では、冷凍食品事業の不振をカバーしながら会社予算 を上回っている。これまで構造的問題を抱えていた加工食品事業がカバーしているとい うのは、少し明るい材料だ」

定量的目標より定性的向上を重視: 「今まで、モノを中心とした収益構造だったが、これからはソフトを中心に捉えていく べきだ。2010年度までの長期経営計画では、連結売上高1兆5000億円、経常利益200 億円という目標を持っているが、それだけを追いかけるのは止めたほうがいい。事業環 境が大きく変わるなかで、会社の質や社員のレベルアップなど、定性的な向上を、しっ かりとこの間に進めないといけない」

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