機関投資家:株式保有への回帰始まる、現金選好が後退-メリル調査

メリルリンチが16日発表した機関投資家 を対象にした調査によれば、株式保有への回帰が始まった一方、現金保有を選 好する傾向は後退したことが明らかになった。

機関投資家は世界経済がリセッション(景気後退)に陥るとまだ考えてお り、株式の保有については「アンダーウエート(資産配分モデルを下回る水 準)」を維持した。英株式相場への悲観的な見方は2004年以降で最高になっ た。

今回の調査(運用資産総額6590億ドル、回答202社)はJPモルガン・ チェースによるベアー・スターンズ救済や米連邦公開市場委員会(FOMC) による利下げのほか、UBSやリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの増 資計画が発表された後の今月4-10日に実施された。

メリルリンチに助言するデービッド・バウワーズ氏はロンドンでの記者説 明で「リスクを許容する動きがわずかに改善しており現金保有が大きく後退し た」と指摘したうえで、「経済成長や企業収益に対しては、なお非常に悲観的 な見方が強い」と付け加えた。

MSCI世界指数は3月17日に付けた安値から6.5%回復している。た だ、金融機関のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の 評価損が2450億ドルに膨らむ中、昨年10月に付けた過去最高水準を13%下 回っている。

株式保有を「アンダーウエート」にしているとの回答は差し引き13%と、 前月の23%から低下した。

現金保有の減少

現金を「オーバーウエート」しているとの回答は差し引き36%と、過去最 高となった3月の42%から低下した。3月に世界的な株安になる中、投資家は 現金保有に走った。

世界経済が現在、リセッション下にあるとの回答は24%と、3月時点の 22%、2月調査の16%を上回った。今後1年以内にリセッション入りすると の回答も40%と、前月の34%から上昇した。

ポンドが対ユーロで過去最安値を付け、イングランド銀行がリセッション 回避から政策金利を5%に引き下げたのを背景に、英国株の保有高は2004年 以来の低水準となった。

メリルの英国担当エコノミスト、ニック・ベイト氏は記者説明で「金融市 場の問題は米国に端を発しているが、次に問題を抱えるのは英国だとの認識が 高まりつつある」と指摘した。

英国株を「アンダーウエート」にしているとの回答は差し引き31%と、調 査が始まって以来、2番目に大きな持ち高の傾き具合となった。3月は17%だ った。

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