米JPモルガンの1-3月:50%減益、評価損や貸倒引当金が響く(2)

米銀3位のJPモルガン・チェースが16 日発表した2008年1-3月(第1四半期)決算は、前年同期比50%の減益とな った。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンやホームエクイティ (住宅の持ち分担保)ローン、レバレッジド・バイアウト(LBO)向け融資 などに絡む評価損と貸倒引当金で51億ドル(約5160億円)を計上した。

純利益は23億7000万ドル(1株当たり68セント)と、前年同期の47億 9000万ドル(同1.34ドル)から減少した。利益はブルームバーグがまとめたア ナリスト予想平均と一致した。総収入は前年同期比11%減少し169億ドルとな った。アナリスト予想平均は168億ドル。

JPモルガンはこれまでに、住宅ローン関連資産やLBO融資などに絡み 約100億ドルの評価損・貸倒損失を出している。雇用市場の軟化で、クレジッ トカード・ローンや消費者ローンにも延滞が出始めた。同社は第1四半期に、ホ ームエクイティ・ローンのデフォルト(債務不履行)に備え11億ドルを引き当 てた。07年10-12月(第4四半期)にはこのような引当金を3億9500万ドル 積み増していた。

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「経済環境 は引き続き弱く、資本市場の緊張は続くと予想している」と述べた。

第1四半期の株主資本利益率(ROE)は8%と、前年同期の17%から低 下した。

部門別では、投資銀行部門が8700万ドルの赤字。前年同期は15億ドルの 黒字だった。同部門収入は前年同期から半減した。資産運用事業の利益は16% 減の3億5600万ドル、個人向け銀行事業は2億2700万ドルの赤字だった。

決算発表はニューヨーク市場の通常取引開始前だった。15日の株価終値は 62セント(1.5%)高の42.12ドルだった。過去1年の下落率は約16%。

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