米ブラックロック:1-3月期増益、ヘッジファンド不振で予想下回る

米投資会社ブラックロックが16日 発表した1-3月期(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比24% 増加した。ただヘッジファンド関連や不動産投資が振るわず、アナリス ト予想を下回った。

発表によると、純利益は2億4170万ドル(1株当たり1.82ドル) と、前年同期の1億9540万ドル(同1.48ドル)から増加した。一部項 目を除くベースの1株当たり利益は1.90ドルと、ブルームバーグがまと めたアナリスト9人の予想平均2ドルに届かなかった。

顧客の資金預け入れ額拡大や買収がブラックロックの預かり資産を 押し上げ、同社は6四半期連続で増益を記録した。ただ、世界市場の下 落の影響は避けられず、傘下のヘッジファンドや不動産投資に関しては 顧客の持分だけでなく自己勘定でも評価額切り下げを余儀なくされた。 1-3月期の資金流出入は352億ドルの入超。投資家が株式や債券を回 避するなか、そのほとんどは同社が運用する手数料の安いキャッシュフ ァンドに流入した。

1-3月期の総収入は前年同期比29%増加し13億ドル。同期決算 には同社が運用するヘッジファンドと不動産ファンド投資の評価額下落 に伴う1株当たり12セントの損失が含まれる。

キャッシュファンドへの資金流入額は351億ドル、ヘッジファンド や不動産といったいわゆるオールタナティブ投資への資金流入額は33億 ドルにとどまった。一方、株式や債券ファンドからは32億ドルの資金が 流出した。

ブラックロックは06年9月にメリルリンチの投資部門を買収。07 年10月にはクエロス・グループの部門買収を完了し、ヘッジファンド資 産は200億ドル超拡大した。

ブラックロック株価のニューヨーク時間終値は前日比21セント (0.1%)高の205.40ドル。

電話会議

同社のポール・オーデット最高財務責任者(CFO)はこの日の投 資家やアナリストとの電話会議で、同社が運用するマネー・マーケッ ト・ファンド(MMF)での追加費用発生は予想していないと述べた。 こうしたファンドにはもはや、ストラクチャード・インベストメント・ ビークル(SIV)が発行した債券は組み込まれていないという。

ローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は債券ファンドの 1-3月期のリターンは「芳しくなかった」との見方を示し、米国債を 敬遠したことが背景にあると述べた。

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