宝飾品は九州より都市で人気、サダマツ株がストップ高-復配(2)

九州地方を中心に宝飾店のチェーンを経営 するサダマツの株価が午後の取引で一段高し、ストップ高(制限値幅いっぱい の上昇)で取引を終了した。都市型店舗の売上高が好調なことから、2008年8 月通期の業績予想を15日に上方修正し、同時に復配も発表。業績改善を評価す る買いが膨らんだ。

また、同社の筆頭株主だったタワー投資顧問が断続的に売却を進めている ことも分かり、年初から先週10日に付けた今年の安値50円まで63%下げる中、 今後は売り圧力が後退し、需給環境が好転していくとも見られた。同期間のジ ャスダック指数の下落率は10%。

サダマツ株は取引開始直後から買い注文が殺到、午後の取引でも上値を一 段と切り上げた。ストップ高水準となる前日比50円(39%)高の179円まで上 げ、午後1時46分以降は同水準での買い気配が続き、一部比例配分された。な お、差し引き14万8000株の買い注文を残す。昨年10月16日以来、およそ半 年ぶりの高値水準を回復した。

水戸証券の岩崎利昭投資情報部課長は、「業績の上方修正と復配はサプライ ズだ。株式市場では、従来赤字であった業績が黒字に転換することに敏感に反 応する」との見方を示した。

同社は15日の取引終了後、都市型店舗の売上高が想定以上に増加する見込 みで、08年8月期の連結利益見通しを上方修正した。売上高は82億円(前期比

2.3%増)を据え置いたものの、純利益は従来計画から2000万円上積みされ、 1億3500万円とした。前期は5億4600万円の赤字。大幅な黒字転換見通しと なったことを受け、期末配当についても1株当たり2円の普通配当を実施する 方針を示し、2期ぶりの復配となる。

サダマツ社長室の古川久美子氏は、「社内のビジネスモデルの改革の結果が ようやく出てきた」と話している。

タワー投資顧問が売却進める

一方、資産運用会社のタワー投資顧問が、サダマツ株を断続的に売却して いることが明らかになっている。同投資顧問が14日、関東財務局に提出した変 更報告書(大量保有報告書)の処分状況によると、報告義務発生日の11日まで に大量保有していたサダマツ株の一部を売却。その結果、発行済み株式に対す る割合は従来の16.59%から4.49%になった。同投資顧問は、2004年12月時点 ではサダマツ株式を20%以上保有していたが、08年に入ってからは市場内取引 で売却を繰り返していた。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「サダマツ株は流動性が高 い銘柄ではないので、タワー投資顧問の売却が進み、売り圧力が後退すると需 給面が好転する。業績の上方修正など好材料が出ると、株価は上昇しやすい」 と指摘した。

年初からきょうまでの74営業日中、売買が成立しなかった日が16営業日 ある。先週11日以降、1日当たりの平均売買高は919万株と急増したが、それ までの1日平均は6万株と低水準。

またこの日は、前日にストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)水準で比例配 分となり、タワー顧問の保有割合がゼロになったことが判明しているサイバー ファーム株も再びストップ高買い気配。取引終了時点における気配値は2000円 (19%)高の1万2500円で、注文状況は差し引き2万7000株超の買い越しと なっている。

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