ECB当局者:今後も利下げしない方針示唆-独景況感指数低下でも

欧州中央銀行(ECB)当局者は、欧州最 大の経済大国であるドイツの景況感指数が低下したにもかかわらず、インフレ 加速により今後も利下げを実施しない方針を示唆している。

ECBのシュタルク理事は、フランスの3月の消費者物価指数(CPI) が前年同月比3.5%の急上昇となったことを受け、政策金利がインフレを抑制 するのに十分な高水準ではないとの見解を示した。ECB政策委員会メンバー のガルガナス・ギリシャ中央銀行総裁は、物価圧力は「これまでの見通しより 強い」と指摘し、オルドネス・スペイン中央銀行総裁は、ECBが常に景気よ りも「インフレをより懸念している」と述べた。

ドイツの欧州経済研究所センター(ZEW)が15日発表した4月のドイツ 景況感指数(期待指数)は予想外に大幅に悪化した。生活コスト上昇やユーロ 高に加え、米国でリセッション(景気後退)のリスクが高まっていることから、 ユーロ圏15カ国の成長見通しが悪化したことが背景。米連邦準備制度理事会 (FRB)とイングランド銀行が景気浮揚を狙って利下げする一方、過去最高 水準となった原油や食品価格を受けてインフレが加速するなか、ECBは追随 利下げを拒んでいる。

メリルリンチ・インターナショナルのエコノミスト、ギヨーム・ムニュエ 氏(ロンドン在勤)は、「ECBは単に利下げする余裕がない」と指摘。「イ ンフレで景気は減速し始めている。欧州の金利が年内に低下する可能性はない だろう」と語った。

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