リンテック株が急落、業績下ぶれは予想以上-原料高の転嫁遅れ(2)

半導体や液晶関連向け粘着素材を手がける リンテックの株価が急落。原材料高の製品価格への転嫁が遅れたうえ、急激な円 高による為替差損などで、前期(2008年3月期)業績が従来予想を下回ったよ うだと発表した。業績未達はある程度予想されていたが、修正幅が予想以上に大 きく、売りが先行している。

午後1時43分現在の株価は前日比136円(9.8%)安の1247円で、東証1 部の値下がり率1位。一時12%安の1216円まで下げ、03年6月中旬以来の安値 水準に落ち込んだ。

前期の連結純利益は従来予想比13%減の91億円になったもよう。増益から 一転して11%減益になり、ブルームバーク・データに登録された7人の担当ア ナリストの平均予想102億5000万円を下回った。原燃料価格の上昇による製品 価格への転嫁が3月にずれ込んだほか、年明け以降の急激な円高進行で為替差損 も計上。在庫調整の影響から電子部品関連も伸び悩んだ。

同社のIR担当の岡本一馬氏は「12月の出荷分から値上げに踏み切ったが、 完全に浸透したのは3月。電子部品向けなどの在庫調整の影響は最悪期を脱して いる」と話していた。

コスモ証券の斎藤和嘉アナリストは「数字の見た目は悪いが、為替の影響が 大きく、株価は過剰反応している。値上げの浸透で採算性の改善が見込まれるた め、改善が確認できれば株価は反転するだろう」とみている。

同社は5月13日に決算を発表し、20日にアナリスト向け説明会を行う予定。

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