三井化株が3年ぶり安値、利益下方リスクでGS格下げ-東レや帝人も

三井化学の株価がほぼ3年ぶり安値を付 けたのをはじめ、合成繊維大手の帝人、東レの株価が軒並み下落。原材料高の 負担や景気減速による製品需要の減退が警戒される中、ゴールドマン・サック ス証券では3社の投資判断を15日付で「中立」から「売り」に引き下げてお り、収益や株価の先行きを不安視した売りが優勢となった。三井化に関しては、 実態と市場における業績予想にギャップがあり、株価の調整余地が指摘されて いる。

反落した三井化は一時、前日比33円(5.3%)安の585円まで売り込まれ、 取引時間中としては2005年5月26日以来、ほぼ3年ぶりに600円を割り込ん だ。東レも一時21円(3.4%)安の605円、帝人も一時18円(4.2%)安の 409円まで下げ幅を拡大。

ゴールドマン・サックス証券の横尾尚昭シニアアナリストは15日付の投 資家向けのメモで、化学・繊維の主要銘柄について「悪材料はかなり織り込ん だ」としながらも、業績の「コンセンサスは依然として増益を予想。今後コン センサスが切り下がる過程で、もう一段株価が下落するリスクが残る銘柄が散 見される」(同氏)という。

三井化については、ゴールドマン・サックス証券の予想とIFISコンセ ンサスのかい離、東レと帝人については減益の可能性、バリュエーションが割 高な点を投資判断引き下げの根拠としている。

ブルームバーグ・データに登録されたアナリスト13人による業績予想の 平均値を見ると、08年3月期は会社側計画の900億円に対して917億円、09 年3月期に関しては932億円が見込まれている。

一方、同証が投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた住友ベークラ イトの株価は一時同4.5%高の531円、DICの株価は同5.6%高の319円、 日本高純度化学の株価は同5.3%高の31万9000円とそれぞれ急伸。

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