【個別銘柄】半導体、ビクタ、リンテク、オリンピ、東洋証、中央三井

16日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

半導体関連株:半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)が5.2%高の 6300円、アドバンテスト(6857)は3.7%高の2840円。半導体メーカー世界 最大手、米インテルが示した先行きの売上高や粗利益率見通しが市場予想を上 回ったことを受け、半導体業界の収益環境が改善に向かうとの期待が広がった。 半導体パッケージメーカーのイビデン(4062)は10%高の4460円、新光電気 工業(6967)9.9%高の1330円と急騰し、東証1部の上昇率上位に並んだ。

鹿島(1812):7.2%高の313円と大幅続伸。2008年3月期の連結純利益は 前の期比1.4%増の420億円になったもよう。持ち分法適用会社の業績向上に 加え、法人税等が減少したことなどが奏功し、従来予想から60億円上振れ。

日本ビクター(6792):12%高の231円と大幅続伸。16日付の日本経済新聞 朝刊は、同社が今夏をめどに国内テレビ事業から撤退すると報道。不採算部門 の整理を通じ、収益体質が改善すると見られた。一方、08年3月期の連結最終 損失は478億円になったもよう。従来予想は325億円だが、業績回復が遅れて いるディスプレー関連事業などの減損損失を追加計上し、損失が拡大した。経 営統合予定のケンウッド(6765)は0.9%高の112円と小反発。

リンテック(7966):9.7%安の1249円で、東証1部の値下がり率1位。 一時12%安の1216円まで下げ、03年6月中旬以来の安値水準に沈んだ。原材 料高の製品価格への転嫁が遅れた上、急激な円高による為替差損などで、前期 (08年3月期)業績が従来予想を下回ったようだと発表。業績未達はある程度 予想されていたが、修正幅が予想以上に大きく、売りが膨らんだ。

オリンピック(8289):午後に下げ幅を広げ、8.4%安の580円で東証1 部の値下がり率2位。新規投資に伴う減価償却など販売管理費が増加したほか、 ソフトウエアの評価損計上などといった特別損失の発生で、午後1時に前期 (2008年2月期)の業績予想を下方修正したことを受けた動き。午前終値は

0.5%安の630円だった。

東洋証券(8614):7.2%安の311円と急反落。前日に発表した前期 (2008年3月期)決算速報で、第4四半期(08年1-3月)が営業損益ベー ス段階から赤字に転落したもようであることが明らかになった。国内、中国株 式市場の低迷を背景に、足元で収益状況が悪化していることが嫌気された。

中央三井トラスト・ホールディングス(8309):6.1%高の645円と大幅 続伸。公的資金の返済方針として、自社株買いの手法も選択肢に加えると前日 発表、株式価値の希薄化を抑制する返済手法であるため、買い材料視された。 上昇率の大きさは東証1部上場の銀行株85銘柄の中で最大。

三洋電機(6764):3.2%高の223円と反発。16日付の日経新聞朝刊による と、同社の08年3月期の連結営業利益は前の期比19%増の590億円程度にな ったもようで、従来予想(550億円)を40億円程度上回る。充電池や太陽電池 が伸長、OEM(相手先ブランドによる生産)中心のデジタルカメラなども好 調で、白物家電を含めたコンシューマー部門は営業黒字に転換したもよう。

良品計画(7453):5.8%高の6760円と急反発。海外出店を積極化、2009年 2月期は、国内の既存店売上高を前期比1%増、粗利益率を同0.5ポイント向 上の44.3%と見込み、連結営業利益予想を前期比6.6%増の198億円と設定し た。アナリスト12人の同予想値の平均は197億円。年間配当は前期比3円増 の100円とする予定。

日本電気硝子(5214):1.5%高の1594円。滋賀工場で作業中の派遣社員 3人が体調不良を訴え、うち1人が死亡したと共同通信で伝わり、午後に一時 1%安まで下落転換する場面があった。

日本通運(9062):午後に下げに転じ、0.7%安の581円。国際航空貨物 の料金をめぐりカルテルを結んだとして、公正取引委員会が16日、独禁法違 反(不当な取引制限)の疑いで日通、近鉄エクスプレス(9375)、郵船航空サ ービス(9370)など物流13社を立ち入り検査したと、共同通信で昼休み時間 帯に伝わった。

新日本空調(1952):12%高の534円と大幅続伸。前期(08年3月期)の 連結利益予想を上方修正した。利益重視の姿勢を明確にし、原価低減や経費圧 縮を進めた結果、営業利益は前の期比40%増の15億5000万円となったもよう。 従来予想(46%減の6億円)から一転して大幅増益見通しに。

三井造船(7003):7.5%高の315円と連騰。事業拡大に向けた新中期経 営計画を前日午前に発表して以来、買い優勢の流れが続いている。アナリスト の間では、新計画を前向きにとらえる声が上がっていた。中期計画で強化方針 が示されたグループ会社の三井海洋開発(6269)も6.5%高の3950円と急伸。

石原産業(4028):2.5%高の208円。業績予想の修正を発表した午後2 時以降に値を切り上げ、一時は8.4%高の220円まで買われた。海外で農薬の 販売が伸びて利益率が向上、08年3月期の連結営業利益は前の期比25%増の 159億円になったもようだ。前回予想から8.9%の増額修正となったため、買 いが膨らんだ。

小糸製作所(7276):4.3%高の1394円と反発。同社の前期(2008年3月 期)の連結営業利益は、16日付の日経新聞朝刊で伝えられた285億円を上回り そうだ。同社広報担当の唐澤晋自氏が16日、ブルームバーグ・ニュースの電 話取材に対して明らかにした。

日立ソフトウェアエンジニアリング(9694):6.4%高の2495円と急反発。 金融機関や製造業向けのシステム開発を中心に、売上高の約8割を占めるソフ トウエア・サービス事業が好調、原価低減や生産性向上も寄与し、前期(08年 3月期)の連結営業利益は過去最高となったもよう。足元の良好な収益状況を 評価した買いが優勢だった。

エービーシー・マート(2670):6.8%高の2735円と大幅続伸。一時は 2750円まで買われ、07年12月5日以来、約4カ月ぶりの高値を付けた。健康 志向を背景にウォーキングシューズなどが好調に推移、09年2月期も10%超 の営業増益を計画した。商品政策が消費者に受け入れられているため、業績計 画の達成確度は高いとみられ、買いが集まった。

ドトール・日レスホールディングス(3087):5.6%安の1940円と急反落。 会社側はコーヒー豆や小麦などの原材料費が上昇するとみて、09年2月期の営 業増益率を11%と見込んだ。アナリストの予想平均は16%だったため、売り が優勢となった。

ベリテ(9904):取引のあった14日の終値比で13%高の209円。インド のダイヤモンドビジネス大手、ディジコ・グループが同社を友好的に買収する ことで基本合意し、18日から1株220円で株式公開買い付け(TOB)を実施 すると発表。商品力強化などの効果が見込まれる上、TOB価格が14日終値 より19%高く、短期的な値上がり期待から買いが集まった。

サダマツ(2736):ストップ高となる50円(39%)高の179円で終了。 都市型店舗の売上高が好調なことから、2008年8月通期の業績予想を15日に 上方修正、同時に復配も発表したことが評価された。また、同社の筆頭株主だ ったタワー投資顧問が断続的に売却を進めていることも分かり、年初から先週 10日に付けた今年の安値50円まで63%下げる中、今後は売り圧力が後退する とも見られた。同期間のジャスダック指数の下落率は10%。

レナウン(3606):4%安の358円と反落。景気先行き不安から個人消費 が落ち込んでいるうえ、ブランド撤退もあって衣料販売が低迷するとみて、09 年2月期の連結純損益が3期連続で赤字になる見通しを前日に発表した。

わらべや日洋(2918):14%高の1240円と連騰し、東証1部の値上がり 率トップ。14日公表の今期(09年2月期)連結営業利益計画は前期比25%増 の49億7400万円。人材派遣を手掛ける子会社を今期から連結対象とすること が寄与する。

久光製薬(4530):連日の上場来高値更新。一時5.4%高の4110円まで買わ れ、初めて4000円台に乗せた。政府の医療費抑制策などで医薬品企業の収益 が悪化するとみられているが、久光薬は増益基調を継続できると見られており、 買い安心感が強い。終値は3.3%高の4030円。時価総額は3834億円で、日本 の医薬品・バイオ関連株の中では11位。

安川電機(6506):2.4%高の1017円と続伸。前期(08年3月期)業績が 過去最高益を達成したことなどを評価し、前日は午後1時の決算発表後に急騰 したものの、その流れが一服した。今期(09年3月期)の会社計画の達成は難 しいとの見方が一部アナリストの間から浮上、業績の先行きに対して強弱観が 対立し、前日終値993円を挟んでもみ合う場面が多かった。

オンリー(3376):ストップ高となる5000円(8.4%)高の6万4400円 で比例配分。丸井グループ(8252)を対象に7億7220万円(1株当たり5万 9400円)の第三者割当増資を実施すると発表。丸井の出資比率は21.8%とな る見込みで、同社は丸井の持ち分法適用会社となる。

マルエツ(8178):4.3%安の846円と続落。三菱UFJ証券では、会社 側の保守的な業績計画に失望したなどとして、投資判断を5段階評価の最上位 に当たる「1」から「2」に引き下げた。

西松屋チェーン(7545):7.8%高の1354円と大幅続伸。調達体制の見直 しによって魅力度の高い商品を提供できるようになったことや、低調だったベ ビーカーも回復の兆しを見せ、業績は前期を底に回復していくとの楽観的な見 方が広がった。ゴールドマン・サックス証券では15日付で、投資判断を「中 立」から「買い」に引き上げている。

グンゼ(3002):11%高の479円と急反発。みずほ証券では15日付で、 投資判断を5段階評価中、最上位の「1(強い買い)」で新規に調査を開始、 目標株価を560円に設定した。

三井化学(4183):4.2%安の592円と反落し、600円割れはほぼ3年ぶり。 ゴールドマン・サックス証券が15日付で、投資判断を「中立」から「売り」 に、目標株価も670円から550円に下げた。同じく判断が「中立」から「売 り」に下げられた東レ(3402)も3.4%安の605円、帝人(3401)も3%安の 414円と下落。東レについては目標株価も570円から500円に下方修正。

日本高純度化学(4973):4.6%高の31万7000円と反発。ゴールドマ ン・サックス証券が15日付で、投資判断を「売り」から「中立」に上げた。 同証が判断を同じく「売り」から「中立」に上げている住友ベークライト (4203)も3%高の523円と続伸、DIC(4631)も3.6%高の313円と反発。

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