日本株は続伸へ、米インテルの強気予想で電機高い-金融や商社も上昇

東京株式相場は続伸する見込み。半導体 最大手の米インテルが4-6月期の売上高について強気の予想を示したことか ら、半導体関連を中心に電機株が上昇しそう。為替相場の円安傾向も、輸出関 連銘柄を後押しする。前日の米国市場で、金融機関の決算を受けて金融株が買 われた流れから、東京市場でも銀行株が堅調となるほか、原油先物価格の最高 値更新を背景に大手商社なども上昇が予想される。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、「東京市場の過熱感 が後退し、インテルの決算見通しが市場予想を上回ったこともプラスとなりそ う」と見ている。西氏は、半導体を含めた輸出関連株や資源関連、金融株など を中心に動き、日経平均株価は1万2900-1万3200円のレンジを想定する。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の15日清算値は1万 3055円で、大阪証券取引所の通常取引終値(1万2990円)に比べて65円高。

インテルが時間外で上昇

インテルが15日発表した2008年1-3月(第1四半期)決算は、スピン オフ(分離・独立)関連の費用が響き、前年同期比で12%減益となった。1 株利益はブルームバーグ調査と一致した。しかし、同業のアドバンスト・マイ クロ・デバイシズ(AMD)から顧客を奪うことで、4-6月の売上高は90 億-96億ドルと市場予想(92億5000万ドル)を上回る可能性が示された。

決算発表は米株式市場の通常取引終了後だった。インテルの株価終値は前 日比22セント(1.1%)高の20.91ドルで、日本時間早朝の時間外取引では通 常取引終値比7%超の22ドル台半ばと急伸している。インテルの業績動向を 好感し、シカゴ24時間電子取引(GLOBEX)のナスダック100指数先物 は、日本時間午前8時すぎ時点で基準価格比25ポイント高。市況改善や需要 増加への期待から、東京エレクトロンや東芝、エルピーダメモリ、信越化学工 業、SUMCOなどの半導体関連株を中心に電機株は上げが大きくなる可能性 がある。

米国ではニューヨーク連銀製造業景況指数が予想外に上昇したほか、外国 為替市場では1ドル=101円台後半での円安・ドル高も進展している。外部環 境の好転による追い風は電機株だけでなく、自動車株や機械株など輸出関連全 般にも及びそうだ。

金融堅調、原油高値で商社も

金融株や大手商社株なども上昇が予想される。前日の米国市場では、地銀 リージョンズ・ファイナンシャルやM&Tバンクなどが決算発表による利益増 加で買われた。また、証券大手米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの 最高経営責任者が株主総会で、信用収縮の「最悪期は過ぎた」との見方を示し たことも支援材料となりそう。

一方、15日のニューヨーク原油先物相場は最高値を更新し、終値は前日 比2.03ドル(1.8%)高の1バレル=113.79ドルとなった。中国が3月のデ ィーゼル油の輸入が49%増加したことを明らかにするなど、新興国の需要増 加期待などが評価された。三菱商事などの大手商社株のほか、鉱業株や石炭株 なども市況上昇による業績期待が高まると予想される。

米主要株価3指数の終値は、S&P500種株価指数が前日比6.11ポイン ト(0.5%)高の1334.43、ダウ工業株30種平均は60.41ドル(0.5%)高の

12362.47ドル、ナスダック総合指数は10.22ポイント(0.5%)高の2286.04。

日立ソフトやドト日レHが上昇か

個別に材料が出ている銘柄では、08年3月期の連結営業利益が事前会社 計画を上回ったもようの日立ソフトウェアエンジニアリング、今後3年間は出 店などで増収増益を継続させる中期経営計画を策定したドトール・日レスホー ルディングス、ブラジルの耐火れんが最大手が実施する45億円規模の第三者 割当増資を引き受ける黒崎播磨などが高くなりそう。

メリルリンチ日本証券が投資判断を「買い」に引き上げたオリエントコー ポレーション、みずほ証券が新規に「強い買い」としたグンゼ、ゴールドマ ン・サックス証券が格上げした住友ベークライトなども上昇の公算。

半面、08年3月期の連結純損失が拡大した日本ビクター、08年3月期決 算で177億円の特別損失を計上する三井金属、08年3月期の連結営業利益が 従来予想を下回ったもようのケンウッドなどは業績失望から売りが増加すると 見られる。

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