米住宅差し押さえ、3月は申請57%増加-担保権実行は前年比倍増

差し押さえ関連データをまとめる米リアル ティトラックが15日発表したところによれば、3月の米住宅差し押さえ申請は 前年同月比で57%増え、銀行が担保権を実行し差し押さえた物件数は2倍余り に急増した。変動金利型住宅ローン(ARM)の金利が上昇し、金融機関に住 宅を明け渡す保有者が増えた。

リアルティトラックによると、差し押さえ手続きのいずれかの段階にある 物件数は全米で23万4000件。これは538件に1件の割合となる。差し押さえ 率はネバダ、カリフォルニア、フロリダの各州で高かった。差し押さえの前年 比増加はこれで2年3カ月連続。3月の差し押さえ申請は前月比では5%増。

シティグループのアナリストらによれば、今年は約4600億ドル(約46兆 4000億円)相当のARMの金利が切り替わる。リアルティトラックによると、 競売の通知は前年同月比32%増えた。同社のジェームズ・サッカチオ最高経営 責任者(CEO)は発表資料で、「立ち退きに応じる」住宅保有者が増えている ことを示す数字だと指摘した。

ヘッジファンド、ローゼン・リアル・エステート・セキュリティーズのケ ネス・ローゼン会長は「まだ底は遠い」として、「差し押さえ手続きは今年いっ ぱい増え続けるだろう」と述べた。さらに、差し押さえが既に供給過剰に陥っ ている住宅市場の在庫を増やし、価格下落は少なくとも来年いっぱい続くだろ うとの見方を示した。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは今年と2009 年で約250万戸の差し押さえ物件が市場に出回ると予想している。

3月の担保権実行は前年同月比で129%増えた。ネバダ州の差し押さえは 139世帯に1件の割合で、全米で最悪だった。カリフォルニアは204世帯に1 件。フロリダは282世帯に1件。

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