債券は下落、株価反発やヘッジ売りが圧迫―30年債入札は順調(終了)

債券相場は下落(利回りは上昇)。朝方は、 米債下落や国内株式相場の反発を受け、売りが先行した。午後に発表された30 年国債の入札結果では、最低落札価格が予想を上回るなど順調となり、先物市 場で買いが増える場面もあったが、その後は、ヘッジ売りに押された。

AIGインベストメンツの横山英士ポートフォリオマネジャーは、「国内固 有の材料が乏しい中、朝方は米国債の動きと株価反発の影響を受けた。その後 は、株価にらみの動きとなった感がある。前日に買われすぎた反動もでた」と の見方を示した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比26銭安の139円64銭で始まり、 午前の終値は139円63銭だった。午後零時45分に30年債入札結果が発表され ると買いが増え、139円87銭まで値を戻したが、その後は再び水準を下げ、一 時は50銭安の139円40銭まで下落。結局は27銭安の139円63銭で終了した。

日経平均株価は反発。前日比73円7銭高い1万2990円58銭で取引を終え た。

財務省が15日実施した表面利率2.5%の30年利付国債(28回債)の入札 結果は、最低落札価格が100円75銭(最高利回り2.456%)、平均落札価格は 100円86銭(平均利回り2.45%)となった。

落札価格は、事前予想(100円55銭)を上回った。最低と平均落札価格と の差(テール)は11銭となり、前回の7銭から拡大。応札倍率は3.92倍となり、 前回の3.82倍から上昇した。

三菱UFJ証券チーフ債券ストラテジストの石井純氏は、入札結果につい て、「警戒されていたわりには、順調な結果だった」と評価した。

岡三証券経済調査部の坂東明継シニアエコノミストは、「入札結果が好調だ ったことを受けて、一時的に買い戻しが入った」と説明した。

入札結果に関連して、「買い戻しが入った後は、中期債や先物と超長期債の 入れ替えが行われた。国内投資家の需要が強いことが確認できた」(大和住銀投 信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グループリーダー)といった見方が出 ていた。

新発10年債利回りは1.345%

現物債市場で、新発10年物の291回債利回りは、前日比2.5ベーシスポイ ント(bp)高い1.355%で寄り付き、午前は1.35%-1.355%で推移した。午後に 入ると0.5bp高い1.335%まで戻した後、再び上昇幅を拡大させ1.36%まで上 昇。午後2時半前から1.345%で推移している。

中期債が軟調。新発5年物の70回債利回りは、前日比2bp高い0.84%に 上昇。一時は0.855%と、新発5年債としては2月29日以来の高い水準を付け た。

米国市場では10年債が下落

14日の米国債市場では10年債が下落。原油相場が上昇したほか、今週発表 される経済指標でインフレ加速が明らかになるとの思惑から売りが優勢となっ た。

一方、米株式相場は2営業日続落。大手米銀のワコビアが発表した2008年 1-3月(第1四半期)決算が予想外の赤字となったことに加え、ゴールドマ ン・サックス・グループが今後数週間、悪い決算に相場が押し下げられるとの 予想を示したことが嫌気された。

(債券価格)                            前日比        利回り
長期国債先物6月物         139.63       -0.27         1.458%
売買高(億円)             42805
10年物291回債            99.61               1.345%(+0.015)

--共同取材:鎌田泰幸、柿崎元子  Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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