SMKが急落、ドル安と単価下落で今期減益を警戒-野村証格下げ(2

電子部品メーカー大手、SMKの株価が「窓」 を空けて急落。一時は前日比98円(19%)安の430円まで売り込まれ、2004年 2月27日以来、約4年1カ月ぶりの安値を付けた。想定よりドル安・円高とな って為替差損が出たとして2008年3月期の利益予想の下方修正を発表した。製 品単価の下落やドル安・円高傾向の定着化で、09年3月期は営業減益との見方 が浮上し、失望売りが増えた。

午前終値は同18%安の432円で、東証1部下落率ランキングで1位。出来 高は167万株で、07年10月26日以来の高水準。この日は売り気配で取引を開 始、午前10時すぎに同15%安の448円で寄り付いた。前日終値は528円だった ため、チャート分析で言う「窓」は80円空いている。

SMKが14日の取引終了後に公表した業績予想修正によると、08年3月期 の連結営業利益は前の期比10%増の57億円と、過去最高益を更新したもよう。 売上高は同11%増の877億円と、事前の想定を2億円(0.2%)上回ったが、ド ル安で海外事業の収益が目減りしたほか、銅などの原材料費が高騰、営業利益 は事前想定に16%届かない。経常利益は71億円の想定に対して42億円にとど まったもよう。修正幅29億円のうち「約17億円が為替差損」(南氏)として いる。

野村証券金融経済研究所の池内一アナリストは09年3月期業績について、 「コネクターの需要は堅調に推移するだろうが、単価下落圧力とドル安・円高 で営業減益になるだろう」と指摘する。為替前提を1ドル=100円と設定して連 結営業利益を42億円と試算、投資判断を従来の「2(買い)」から「3(中立)」 に1段階引き下げた。

SMKの南史郎IR担当によると、会社側は09年3月期の前提為替レート を1ドル=105円で組む意向だ。池内氏は、「その場合でも数パーセントの営業 減益」を予測、割安感が消失した現状のSMK株に対し、「減益である以上、 強気になれない」と話す。

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