NRI株が続落、前期業績下振れ報道-流通業や官公庁向け中心に苦戦

野村総合研究所(NRI)株が続落。流 通業や官公庁向けを中心にシステム開発で苦戦し、前期(08年3月期)の連結 業績が従来予想を下回ったもようと、15日付の日本経済新聞朝刊が報道した。 収益下振れの可能性が浮上したことが嫌気され、一時前日比110円(4.2%) 安の2515円と、約1カ月ぶりの安値水準まで売られている。

日経新聞によると、NRIの前期連結業績は、経常利益が前の期比21%増 の560億円程度と、従来予想を20億円下回ったもよう。システム開発は証券 や保険会社からの受注が好調だったが、コンビニなど流通業や官公庁向けが伸 び悩んだ上、中小企業のIT(情報技術)投資意欲の減退で製造業向けも振る わなかったとしている。年金制度の変更に伴う特別損失を計上し、純利益は 11%増の300億円程度と、従来予想を10億円下回ったという。

ブルームバーグ・データによるアナリスト15人の予想平均と比べると、 経常利益で30億円、純利益で25億円それぞれ下回る。

nanaco伸びきれず

丸三証券の松岡佑アナリストは、「流通業向けではnanaco(ナナ コ)など、電子マネー関連のシステム開発が会社側の想定ほど伸びなかったよ うだ」と指摘した。また、堅調な金融向けについても、「米サブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響で顧客の意思決定が遅れており、 第4四半期に収益計上を見込んでいた複数案件が期ずれとなった可能性もあ る」(同氏)としていた。

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