欧州債:ほぼ変わらず、メルシュ総裁発言で下げた後に値を戻す

欧州国債相場はほぼ変わらず。独2年債利 回りは3週間ぶりの低水準にとどまった。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会 メンバー、ルクセンブルク中央銀行のメルシュ総裁が年内利下げの余地はないと の見解を示したことから、一時は軟調に推移していた。

メルシュ総裁は12日ワシントンで、インフレ率が2009年にECBが上限と する2%を上回る可能性が高いと見込まれ、ユーロ圏の利下げを抑制していると 語った。米4位の銀行、ワコビアが発表した2008年1-3月(第1四半期)決 算は、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題が響き、予想外の 赤字となった。これを受けて株式相場が下落し、国債相場は下げ幅を消した。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バンキング(ミ ュンヘン)の債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は「国債市場は多 くの悪い話題を消化してきており、上昇の余地は限定的となっている」と指摘。 メルシュ総裁の見解について「とりわけECBが利下げに二の足を踏んでいるユ ーロ圏ではなおさら事実だ」と語った。

ロンドン時間午後5時6分までに、2年債利回りは前週末比1ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上げ3.42%となった。一時は3.38%と、先月25 日以来の低水準まで下げた。同国債(2010年3月償還、表面利回り3%)価格 は0.02ポイント下げ99.24。10年債利回りは3.90%。下げ幅は1bp未満だっ た。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE