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宮崎銀株が急反落、有価証券評価損をどげんかせんと-池田銀株も安値

宮崎県の指定金融機関である宮崎銀行の株 価が急反落。前週末11日に多額の有価証券評価損を計上し、前期(2008年3月 期)の利益予想を大幅に減額修正した。世界的な金融市場の動揺が直撃した格好 で、業績悪化を嫌気した売りに押されて一時前週末比46円(10%)安の397円 まで下げ幅を拡大。取引時間中としては3月18日以来、約1カ月ぶりに400円 を割り込んだ。終値は9.5%安の401円。

宮崎銀と同じく、有価証券の評価損を計上する大阪府地盤の池田銀行の株価 も大幅安。不安定な市場を背景に今後も評価損が追加的に発生することへの警戒 感は地銀株全般に広がり、東証銀行株指数の採用銘柄のこの日の下落率上位を見 ると、東邦銀行(5.4%安)、長野銀行(4.4%安)、沖縄銀行(4.4%)安、北 越銀行(4.3%安)などだった。池田銀は一時210円(8.4%)安の2300円まで 下げ、3月18日に付けた年初来安値(2485円)を約1カ月ぶりに更新。終値は 4%安の2410円だった。

宮崎銀は、総額80億7900万円の有価証券評価損を計上する結果、08年3 月期の連結純利益は前の期比64%減の16億5000万円(従来予想は35億円)と なったもようだ。評価損の内訳は、株式が2億6800万円、CDO(債務担保証 券)やABS(資産担保証券)などで運用する債券が78億1100万円といい、 「サブプライム関連商品での直接的な損失は10億円程度」(取締役の平野亘也 経営企画部長)。

一方、池田銀は08年3月期の連結最終損益が一転して550億円の赤字にな ったようだと発表。従来予想では60億円の黒字を見込んでいた。株式や不動産 投資信託(REIT)など有価証券運用の含み損が発生したほか、「国内株式投 信や国内外の債券を中心とした実現損も膨らみ」(企画部の田畑宏部長)、有価 証券処理損失として746億円を計上するため。また、前期は65円を予定してい た期末配当を見送り無配となる。

会計士協会通達もプレッシャーに

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「地域金融機関では評価損の計上 が総じて遅れており、今後も今回と同様の理由による業績下方修正で地銀株が売 り込まれるケースが見られそうだ」と、警戒感を示す。公認会計士協会が3月に、 監査に当たり証券化商品の評価に対して厳格な姿勢で臨むよう注意を促す通達を 出し、「監査法人と企業の双方にプレシャーがかかっていることも背景にある」 (同氏)という。

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