住友ベ株が安値接近、半導体封止材不振で一転営業減益に-原料高響く

樹脂加工大手の住友ベークライトの株価が、 3営業日ぶりに急反落。主力の半導体封止材と高機能プラスチックがいずれも振 るわないほか、原材料高の製品への価格転嫁も遅れ、前期(2008年3月期)の 連結営業利益は一転して大幅な減益見通しとなった。収益環境の厳しさを嫌気し た売りを集め、一時は前週末比64円(12%)安の473円と、3月17日に付けた 年初来安値(471円)へあと2円に迫った。午前終値は6.9%安の500円。

住友ベは11日の取引終了後、前期業績予想の下方修正を発表した。連結営 業利益は前の期比53%減の84億円(従来予想は3%増の183億円)となったよ うだ。半導体業界の需要減退を背景に、世界シェア首位の半導体封止材が低迷。 また高機能プラスチック事業でも、北米地域において自動車や住宅関連業界が低 迷した影響から販売が計画を下回った。原材料価格の高騰が続く一方、製品への 価格転嫁が遅れ、粗利益率が悪化したことも響いた。

連結売上高は、前の期に比べ12%減の2250億円と従来予想を370億円下回 った。株安で退職給付会計における数理計算上の差異として46億円を費用計上 したほか、海外子会社の連結基準の変更もマイナスに働き、連結純利益は前の期 比84%減の19億円(従来予想は34%減の78億円)となったもよう。

KBC証券の中尾佳枝アナリストは、「会社側が公表する月次統計から、半 導体封止材を中心に苦戦している状況は読めていたが、下方修正後の実質ベース 利益水準は当社予想に比べると5%低い」と話した。

また今期(09年3月期)業績について、中尾氏は「プラスチック事業は北 米向けで引き続き落ち込みそうだが、その他の地域である程度補うことができる だろう。半導体関連は不振だった前期からは多少は回復する」(同氏)との認識 を示している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE