KDDIが急反落、前期利益を下方修正-日興シ証は判断中立に(2)

KDDIの株価が急反落。一時前週末比 5万7000円(8.2%)安の63万8000円まで売られ、取引時間中の下落率とし ては2月22日の10.1%以来、約2カ月ぶりの大きさを記録した。携帯電話契 約の獲得ペース加速で販促コストがかさんだとして、先週末に前期(2008年3 月期)利益を下方修正した。これを受けて、日興シティグループ証券では投資 判断を「買い」から「中立」に引き下げたほか、情報・通信株が軒並み安い状 況が影響している。

KDDIは11日夕、3月末時点でのau携帯電話契約数が約3010万件と、 予想を10万件上回ったため、コストも増加したとして前期の純利益見込みを 従来から1.8%下振れの2160億円に減額。営業利益は3.4%減額して4000億 円とした。前の期比では営業、純損益ともに16%の増益となる。逆に売上高見 通しに関しては、従来比0.4%増額して3兆5960億円とした。

日興シティ証の山科拓アナリストは11日付で、投資判断変更に合わせて 目標株価も75万円から70万円に下げた。同氏は投資家向けリポートで、格下 げ理由について「今回の下方修正の背景には移動体事業での大幅なインセンテ ィブ(販売奨励金)の積み増しがあり、価格競争に頼らなければ加入者獲得が 弱含むほど、端末やサービスの競争力が低下していることを示唆している」と 説明した。

一方、三菱UFJ証券の森行眞司シニアアナリストは14日付のリポート で、インセンティブ積み増しはauの累積加入者3000万達成のための一時的 なもので、「4月に入り、インセンティブは通常の水準に戻されたもよう」だ と指摘。KDDI株は「今回の下方修正を反映し短期的には弱含む可能性はあ る」(同氏)としながらも、修正は一時的要因だとして、投資判断を「買い」 に据え置いた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE