債券は大幅高、株安・米債高や反動の買い―先物は一時140円台に(2)

債券相場は大幅高(利回りは低下)。11日の 米国市場で株安・債券高となった地合いを引き継いだほか、日経平均株価が反 落し、債券市場は買いが優勢となった。前週末に株高や7カ国財務相・中央銀 行総裁会議(G7)に向けた調整売りで急落した反動の買いも入った。先物6 月物は一時140円台を回復する場面も見られた。

三菱UFJ証券シニアの長谷川治美債券ストラテジストは、「日経平均株価 の急落を受け、債券には『質への逃避』的な動きで、先物中心に大きく買われ た」と話した。「30年債入札を警戒する見方もあったが、先物が大幅に上昇し、 ヘッジ売りがやりにくくなった」とも説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前週末比44銭高い139円75銭で取引 開始。直後に買いが膨らむと、70銭高い140円1銭まで上昇。2営業日ぶりに 140円台に乗せた。その後は、139円90銭台を中心に推移し、結局は63銭高い 139円94銭で午前の取引を終えた。

JPモルガン証券の横山明彦チーフストラテジストは、「海外市場動向の延 長線上となっている」と指摘。「前週末はG7に向けて売られる形だったのが、 巻き戻しの動きとなっている」と説明。

日経平均株価は大幅反落。前週末比373円93銭安の1万2949円80銭で午 前の取引を終了し、節目の1万3000円を再び割り込んだ。

15日に30年利付国債の入札が実施される。発行予定額は1月の前回入札と 同額の6000億円程度。発行日は4月18日、償還日は2038年3月20日。先週 末11日の入札前取引(WI)では、2.46%付近で取引された。この日の相場が 上昇していることから、表面利率(クーポン)は前回債と同じ2.5%か、0.1ポイ ント引き下げの2.4%となる、両方の可能性がある。

新発10年債利回りは1.34%

現物債市場で、新発10年物の291回債利回りは、前週末比3.5ベーシスポ イント(bp)低い1.335%で寄り付いた。いったんは1.33%まで低下したが、さ らに買い進む動きもなく、その後は1.34-1.345%で推移。午前の終値は3bp 低い1.34%だった。

三菱UFJ証券金融市場部戦略商品課の西村崇氏は、「日銀は徐々に金利を 上げるというポリシーや生産拡大が賃金へと波及して内需を助けるという好循 環シナリオを簡単にはあきらめない」と述べ、円債の利回りはレンジの下限に 近づきつつあるとの見方を示し、「現物をどんどん買っていくのは難しい」とし ている。

米国市場は株安・債券高

11日の米国債相場は反発。米複合大手ゼネラル・エレクトリック(GE) の四半期決算が2003年以来初の減益となったことに加え、ロイター・ミシガン 大学消費者マインド指数が約26年ぶりの低水準となったことから買いが優勢だ った。米株価指数の下落も米国債の買い手がかりとなった。

キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは前日比11bp低 下し1.73%。10年債利回りは前日比7bp低下の3.47%。また、30年債利回り は5bp低下した。

一方、米株式相場はGE決算や指標悪化で反落。S&P500種株価指数は

27.72ポイント(2%)下げて1332.83。ダウ工業株30種平均は256.56ドル(2%) 安の12325.42ドル。

(債券価格)                           前日比     利回り
長期国債先物6月物          139.94     +0.63       1.433%
売買高(億円)              19130
10年物291回債             99.65             1.34%(-0.03)

--共同取材:池田祐美 Teso Yumi Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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