白川日銀総裁:金融市場安定に貢献する思い新たにした-G7デビュー

「微力ではあるがG7の場も含めた国際会議 で日本の経済・金融の実態について説明し、世界の金融市場の安定のために貢 献したいという思いを新たにした」-。就任からわずか2日後の11日に開かれ たワシントンG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)でデビューを飾った日 本銀行の白川方明総裁は12日夕、同市内のホテルで開かれた会合後の記者会見 で、感想を語った。

白川総裁は会合で日本の金融市場の状況や日本銀行が行っている金融調節 について説明し、「金融とマクロ経済の複雑な相互作用を認識しつつ、市場参加 者の損失を認識することが非常に大事だ」と各国の代表者に訴えた。

1990年代後半に日本が金融危機に陥った際、当局が実施した民間金融機関 への公的資金注入については触れなかったものの、「G7の場ですべてを議論す るというわけでなく、いろいろな場を通じて自分なりの考えを申し上げたい。 公的資金導入の是非については、自国が置かれた金融危機の状況やセーフティ ーネット(安全網)の在り方を踏まえて各国が決めていくものだと思う」との 認識をあらためて示した。

今回の金融不安の深刻さについて「深刻かどうかという次元よりも、いろ いろな金融システムの問題が形を変えて表れている。危機が起きる以前にいろ いろな形で不均衡が積み上がり、それが最終的に巻き戻されていく点は昔も今 も変わっていない」と述べ、金融不安を未然に防ぐ難しさを語った。

初めて参加した会合の感想を聞かれ、「新参者ですから」と控えめながら、 記念撮影ではキング・イングランド銀行総裁と笑顔で雑談する場面もあった。 白川総裁は「旧知の方からも、今回初めてお会いする方々からも、中央銀行総 裁として暖かい歓迎の言葉をいただいた」と顔をほころばせた。キング総裁と は同銀行を以前訪れた際に議論したことを懐かしんだという。

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