ECB、利下げ実施のタイミングは7-9月-三菱UFJ証券の矢口氏

三菱UFJ証券の経済調査部シニアエコノ ミスト、矢口満氏は11日付のリポートで、欧州中央銀行(ECB)の金融政策 見通しについて、以下のようにコメントした。ECBは10日の定例政策委員会 で、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ= レポ)の応札最低金利を4%で据え置くことを決めた。

トリシェECB総裁は金融政策決定後の記者会見で、「年間インフレ率が一 時的に高い状態はかなり長引いている」と語る一方、金融市場の緊張による「実 体経済への影響は現在の想定以上に広範に及ぶ可能性がある」との見方を示して いる。

◎トリシェ総裁の発言内容について:

「発言のトーンは前回(3月6日)から大きく変わらず、物価上振れリスク と景気下振れリスクが引き続き均衡している、と判断していることが示唆され た」

◎金融政策の見通しについて:

「引き続き、ECBは7-9月期と10-12月期に利下げをそれぞれ0.25 ポイントずつ行うと予想する。景気が当面低迷し、さらに下振れリスクもあるこ とを勘案すると、インフレ期待は今後とも高まりにくく、来年のインフレ率がE CBの目標上限である約2%を下回るとみられるからである。来年のインフレ鈍 化が明確となる今年7-9月期が、利下げ実施のタイミングとなろう」

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