NY外為(11日):円上昇、高利回り通貨売り-GEの減益で

ニューヨーク外国為替市場で円とスイ ス・フランが主要通貨に対して上昇。ゼネラル・エレクトリック(GE)の1 -3月(第1四半期)決算が予想外に減益となったため、高利回り通貨の持ち 高を縮小する動きとなった。

ドルは対ユーロで下落。11日の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7) でドル支援で意見が一致する可能性は小さいとの見方からドル売りが出た。ポ ンドはユーロに対し、4日連続で最安値を更新した。イングランド銀行(BO E)が英国の景気減速に伴い、利下げを続けるとの見方からポンド売りが優勢 になった。

ウエストパック銀行のシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロ ビッチ氏は「金融市場の一時的な安定状況を打ち砕く悪いニュースが続いたた め、安全資産を求める動きになっている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時43分現在、円は対ドルで1%高の1ドル= 100円94銭(前日は101円95銭)。対ユーロでは0.6%上昇し、1ユーロ =159円62銭となった。前日は160円51銭。スイス・フランは対ドルで

0.8%高の1ドル=1.0006フラン、対ユーロでは0.3%上昇の1ユーロ=

1.5822フラン。ドルはユーロに対して1ユーロ=1.5813ドルと、前日の

1.5742ドルから0.5%下げた。

チリ・ペソは対ドルで3.5%安と、1992年5月以来で最もきつい下げと なった。議会や輸出業者から圧力を受けているチリ中銀は10日夜、ドル買い に踏み切ることを明らかにした。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数 は71.872に下落。前日は72.117だった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのグローバル・マーケット・グルー プで世界戦略を担当するサマルジット・シャンカー氏は「ドルは下落する必要 があるとの見方がほぼ暗黙の了解となっている。G7がドルを押し上げるよう な力強い合意に至るとは思えない」と語った。

ユーロ圏財務相会合の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相兼財務 相がワシントンでのインタビューで、「為替相場の過剰な変動は望ましくな い」と話すと、ユーロは伸び悩んだ。

UBSインベストメント・バンクの上級経済顧問、ジョージ・マグナス氏 は11日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「G7の間でコ ンセンサスはない。ドル安が米国内問題の一部を緩和するため、米国民はドル 安に非常に満足している」と語った。

ドルはユーロに対し、週間で0.6%下落。10日には1.5913ドルと最安 値を更新した。

ポンドは11日、ユーロに対して0.5%下落した。BOEが利下げを続け る一方、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を据え置くとの思惑からポンド売 り・ユーロ買いが優勢になった。ポンドは一時、1ユーロ=80.38ペンスと、 1999年のユーロ導入以来の最安値を付けた。週間では1.6%安。

BOEは10日、政策金利を0.25ポイント引き下げて5%に設定した一 方、ECBは4%で据え置いた。

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