サブプライムは過去の天災上回る惨事-保険各社がCEOボーナス減額

米保険会社の経営者にとって、サブプライ ム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機は過去のどの天災よりも大きい惨事 となった。

保険最大手の米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は過 去最大の四半期赤字を受け、マーティン・サリバン最高経営責任者(CEO)の 現金ボーナスを42%減額。米金融保証大手のアムバック・ファイナンシャル・ グループは1月に当時のロバート・ジェネーダーCEOを事実上更迭したが、そ れに先立ち、同氏へのボーナス支給を取りやめ、現金報酬を71%減らした。削 減規模としては、S&P500保険株指数構成銘柄中で最大だった。

同指数を構成する保険各社が当局に届け出た資料によると、サブプライム関 連損失380億ドル(約3兆8700億円)の責任として、取締役会はCEOの給与 やボーナスを平均20%減額した。米国史上最悪の天災となったハリケーン「カ トリーナ」の襲来で411億ドルの費用が発生しても、責任を問われずに平均8.2% 増額となった2005年とは対照的だ。

タワーズペリンで保険業界を担当する報酬コンサルタント、リチャード・フ ァーニス氏は「景気が悪い年にボーナス支給に前向きな会社は減っている。前向 きになれば、取締役会の責任は重くなり、赤面する事態となり、評判を落とすか らだ」と語る。

S&P500保険株指数構成企業でCEOへの報酬を当局に届け出た20社中 12社が07年の給与・ボーナス支給額を引き下げた。同指数は昨年7.7%下落し ている。AIGは19%、アムバックは71%、それぞれ下げた。

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