リンナイ株が高値更新、独ボッシュが出資比率19.7%の筆頭株主(2)

国内ガス器具最大手のリンナイの株価が7 日続伸。独自動車部品大手のロバート・ボッシュが子会社を通じてリンナイ株 式を買い増し、筆頭株主になったことが分かった。両社は中国でガス給湯機器 の合弁生産事業を手掛けており、さらなる連携や国際展開力の強化を見込んだ 買いが入っている。

この日の株価は、サイコロジカルラインが昨日までで変わらずを挟み75% (過去12営業日で9日上昇)となるなど、テクニカル指標上の過熱感もあり、 朝方は1.4%安の3440円と反落スタート。ただ徐々に戻り歩調になると、午後 の取引で一時3.2%高の3600円と年初来高値を更新、同時に投資家の長期売買 コストを示す200日移動平均線(3534円)も上抜けた。

11日付の日本経済新聞朝刊は、ボッシュが子会社を通じてリンナイ株式を 買い増し、筆頭株主に浮上したと報じた。10日に発行済み株式の8.8%分を追 加取得し、出資比率は19.7%まで高まったという。

リンナイ広報室ではブルームバーグ・ニュースの取材に対して、ボッシュ は以前から当社の大株主で、追加取得の報道は事実とし、今後も友好的にジョ イントビジネスを手掛けていくと話した。

リンナイとボッシュは2005年12月、中国でガス給湯器、調理器の生産、 販売を行う合弁会社「上海林博熱能技術有限公司」の設立を発表。ボッシュ開 発の給湯器の生産と、ボッシュの海外流通網を通じての販売を進めてきた。同 合弁会社は、リンナイにとっての中国国内での4カ所目の生産拠点。

野村証券金融経済研究所の稲田剛知アナリストは、この日のリンナイ株の 動きを見て、「グローバルビジネスを展開する場合に、ボッシュ側と自社ブラン ドが重なり、技術のノウハウを奪われる可能性もある」と話していた。

一方、英国ロンドンに拠点を置く投資ファンドのシルチェスター・インタ ーナショナル・インベスターズは10日、関東財務局に変更報告書(大量保有報 告書)を提出。それによると、シルチェスターは報告義務発生日の10日までに 大量保有していたリンナイ株式をすべて売却し、発行済み株式に対する割合を 従来の9.5%からゼロにしている。

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