【個別銘柄】富士重、武田薬、7&i、ローソン、Fリテイリ、船井電

11日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

富士重工業(7270):午前終値は前日比9.5%高の437円。前日夜に、ト ヨタ自動車による追加出資や小型車の共同開発など資本業務提携の拡大を発表。 経営資源をコア事業に集中することで、収益性改善期待が高まった。ゴールド マンサックス証券やUBS証券が相次いで投資判断を引き上げている。

武田薬品工業(4502):2.8%安の5260円。ゲノム(遺伝情報)創薬で世 界的に有名な米ミレニアム・ファーマシューティカルズを最大88億ドル(約 8880億円)で買収すると発表した。ミレニアムの時価に53%のプレミアムを 乗せているため割高との声が多いうえ、のれんの償却やインプロセスR&D (研究開発費)などが短中期的な利益を押し下げるため、売りが増えた。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):6.4%高の2760円。主力のコ ンビニエンスストア事業が改善し、フードサービス事業の営業赤字も縮小する と見込み、今期(09年2月期)の連結営業利益目標を前期比4.6%増の2940 億円と設定した。三菱UFJ証券は11日、投資判断を5段階評価の「2」か ら「1」に引き上げた。

ローソン(2651):7.2%安の3990円と12営業日ぶりに4000円台を割り 込んだ。原材料価格の高騰や加盟店支援の経費が拡大することから、今期(09 年2月期)連結純利益は前期比6%減の208億円を見込むと発表した。みずほ 証券は11日、投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。

ファーストリテイリング(9983):3.5%高の9940円。一時3.7%高の 9950円と年初来高値を更新。春物商戦が好調で上半期の業績が想定を上回っ たため、10日に08年8月期の連結営業利益予想を728億円から801億円に 10%引き上げた。アナリスト14人の同予想値の平均は758億円だったため、 会社計画が市場コンセンサスを約6%上回った。

船井電機(6839):主力の大証で11%高の3770円。HSBC証は10日、 投資判断を「アンダーウェート」から「中立」に引き上げ、目標株価を4000 円とした。同証券のアナリスト、カルロス・ディマス氏は同付の投資家向けリ ポートで、液晶テレビ事業の収益改善に向けて具体的な施策を決めたことで、 08年度の業績は下ぶれの可能性が小さくなり、09年度の業績も市場コンセン サスより悪くなることはないと指摘した。

みずほフィナンシャルグループ(8411):0.8%高の39万円。一時1.3% 安の38万2000円。11日午前11時、08年3月期の連結純利益が3100億円に なったようだと発表した。従来予想は4800億円。期初予想から3度目の下方 修正で、前の期比で50%の減益となる。米サブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローン関連損失の拡大や、保有株式の減損処理が要因。これに先立 ち、11日付の日経新聞が業績下方修正を発表するもようと報道していた。

ダイハツ工業(7262):2.5%高の1106円と4日ぶりに反発。10日夜、 富士重工業に主力の軽自動車および小型車のOEM(相手先ブランドによる生 産)供給するとcn発表した。

ユーシン(6985):19%高の497円とストップ高。第1四半期(07年12 月-08年2月期)の連結営業利益は前年同期比6倍の11億6000万円となり、 08年11月通期予想に対する進ちょく率は4割に達した。日本や欧米向け新車 販売の減少は続いているが、中国を中心としたアジア諸国向けなどは増えた。

スター精密(7718):12%高の1395円。08年2月期の連結営業利益は前 の期比40%増の146億5100万円。欧州市場で工作機械の高水準の受注環境が 続いたほか、欧米や新興国でプリンタ需要が広がったことなどが背景。今期 (09年2月期)は米国経済の減速が欧州やアジア経済にも波及するとみて、 営業減益を見込んだ。それでも特別損失の減少で最終増益は確保する。

明光ネットワークジャパン(4668):7.4%高の494円。直営する1教室 当たりの在籍生徒数が増え、08年2月中間期は過去最高益を記録した。授業 料を値上げしても生徒獲得が順調だったことが確認され、08年8月期の業績 上ぶれも期待できるとみられた。

アドバンテスト(6857)など半導体関連:6.2%高の2820円。10日の米 国株式相場では半導体関連株が軒並み高。バンク・オブ・アメリカ(BOA) は半導体世界最大手の米インテルの投資判断を「中立」から「買い」に引き上 げた。ライバル企業の顧客をも引き付け、収益が向上しているため。

ディーアンドエムホールディングス(D&M)(6735):11%高の334円 と大幅続伸。同社の株式取得に米ベイン・キャピタルや日本のアドバンテッジ パートナーズなど複数のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社 が名乗りを上げているとロイター通信が10日に報じた。会社側は「当社の発 表に基づくものではない」とのコメントを発表。

オリエントコーポレーション(8585):7.6%高の141円。08年3月期の 連結経常利益は従来予想比17%増の155億円になりそうだと発表した。コス ト削減や債権の良質化に向けた取り組みが功を奏した。ただ与信の厳格化など から、売上高は従来予想比4.4%減の2730億円に。

イオンクレジットサービス(8570):4.2%安の1431円。ゴールドマンサ ックス証券では、香港の利益成長率がこれまでの想定より低くなる見通しであ ることなどから、海外の利益が低調な国内事業を補っていくにはまだ時間がか かると判断。業績予想を下方修正し、目標株価を2060円から1800円に引き下 げた。

オカモト(5122):6.3%安の329円。08年3月期の業績は従来予想を下 回ったもようと発表した。連結純利益は従来予想比60%減の8億円になる見 通し。粘着製品事業において中国などによる安価品の流入、原材料価格の高騰 などの影響が長引くとみて、製造設備の減損を計上する。

タクマ(6013):6.3%安の240円。08年3月期の業績は従来予想を下回 ったようだと発表。連結純損失は85億円から126億円に拡大する見込み。英 国で建設中の廃棄物発電プラントにおいて、外注製作不良が判明したことなど が影響した。

ミサワホーム(1722):3.2%安の451円と7日続落。4.5%安の445円ま で下げ、03年8月の持ち株会社移行以来の最安値を更新した。景況感悪化な どを背景に、08年3月期の受注棟数が2期連続で前期実績を割り込んだと前 日に発表。土地価格の下落観測が根強く、住宅市場を取り巻く環境は厳しさが 続くとの見方が広がった。

アステラス製薬(4503):2.9%高の4200円と反発。米国食品医薬品局 (FDA)が10日に、同社開発の心機能検査補助剤「レキスキャン」を承認 したため、今後の収益寄与が期待された。

IHI(7013):0.5%高の194円。一時4.2%安の185円。08年3月期 の連結純利益が従来予想を60億円下回り、200億円になったようだと発表。 円高進行や資機材の高騰、海外工事の新たなトラブル発生などが要因としてお り、朝方は業績見積もりの甘さを懸念した売りが先行した。

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