榊原元財務官:円は対ユーロで20%上昇も-ECB利下げ開始の場合

榊原英資・早稲田大学教授(元財務官)は10 日、欧州中央銀行(ECB)が利下げを始めた場合、円がユーロに対し半年間で 約20%上昇する可能性があるとの見方を示した。同氏は、シドニーで行われた ブルームバーグ主催のパネル討論会で発言した。

榊原氏は、ECBが現行4%の政策金利を引き下げることで、日本との金利差 が縮まり、米利下げのなかで見られた円の対ドルでの上昇と同様の円高をもたら すだろうと述べた。円はユーロに対し年初来で1.8%上昇しており、ロンドン時 間午前8時40分(日本時間午後4時40分)現在は1ユーロ=160円21銭で取 引されている。

同氏は、「ECBが利下げを始めた場合、円はユーロに対し相当大きく上昇す る可能性がある」とした上で、「私は、向こう半年で1ユーロ=130円となって も驚きはしないだろう。円はユーロや英ポンド、オーストラリア・ドルなどに対 しても依然、非常に割安だ」と述べた。

榊原氏は、米金融当局が今年恐らく1%まで利下げし、これによりこの夏に1 ドル=90円まで円高が進むだろうとの見方を示した。これは1995年以来の円高 水準となる。また金利差の縮小は「円が対ドルで上昇する最大の要因」であり、 「今後もそれが続くと見込んでいる」と語った。

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