中国人民元が上昇、05年のペッグ制廃止後で初の1ドル=6元台

中国の外国為替取引では、人民元がドルに対し 上昇し、2005年7月のペッグ(連動)制廃止後で初めて1ドル=6元台に突入し た。11年ぶり高水準にあるインフレ抑制に向けて、中国当局が人民元の上昇ペー スを加速させていることが背景。

人民元は一時、前日比0.16%高の6.9907元まで上昇し、ペッグ制廃止後の上 昇率は18.4%に達した。ポールソン米財務長官は先週の訪中時に、人民元相場が 世界で最も成長率の高い経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映してい ないのは「危険だ」との認識を示した。

食料品の値上がりを受けて、2月の中国消費者物価は前年同月比8.7%上昇し た。中国が北京五輪の準備を進めるなか、インフレ不安が高まっている。

三菱東京UFJ銀行のシニア為替アナリストは、ナオミ・フィンク氏は、「イ ンフレは極めて深刻な脅威となり得る」と指摘、「オリンピックを控えて中国が元 上昇ペースを加速させるのは明らかだ。当局は悪性インフレを望んでいないはず だ」と述べた。同氏は人民元が1年以内に6.3元まで上昇するとみている。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午後5 時半(日本時間同6時半)現在、0.14%高の1ドル=6.9916元。人民元は1ドル =8元から7.5元まで上昇するのに1年半かかったが、7元突破に要したのは6カ 月足らずだった。

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