英中銀:0.25ポイント利下げ、政策金利5%-信用ひっ迫を懸念(3)

(第5、7-8段落を追加し、市場関係者のコメントなどを加えます)

【記者:Brian Swint】

4月10日(ブル-ムバ-グ):イングランド銀行(BOE)は10日、金融 政策委員会(MPC)で、政策金利のレポ金利を0.25ポイント引き下げ、5% にすることを決めた。昨年12月以降3度目の利下げで、市場の予想通りの結果 となった。借り入れコストの上昇とともに、1992年以来で最悪の住宅市場低迷 を受け、英経済がリセッション(景気後退)入りしつつあるとの懸念が強まって いる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、61人中52人 がキング総裁ら9人から成るMPCで0.25ポイントの利下げが決まると見込ん でいた。残りの9人は据え置きを予想していた。一方、欧州中央銀行(ECB) は同日、政策金利を4%に据え置いた。

ナイジェル・ローソン元財務相は9日、借り入れコストの低さが10年間に わたる個人消費ブームを後押ししてきたが、信用市場の混乱を受け金融機関がこ うした融資を控えており、英国がリセッション入りすれば「長期化」する恐れが あると指摘した。景気減速が英金融当局者に利下げペースの維持を促し、インフ レ懸念を脇へと追いやった格好となった。2月のインフレ率は9カ月ぶりの高水 準だった。

イングランド銀は声明で、「信用条件が引き上げられ、与信が悪化している ように見受けられる」と指摘。今年の景気減速が「国内のインフレ圧力を抑制す る」との認識を示した。

英産業連盟(CBI)のリチャード・ランバート専務理事はブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、利下げについて「正しい措置だった」と評価。 「信用状況は悪化しつつあり、ますます厳格になっている。イングランド銀は中 庸を取ろうと努めている」と語った。

国際通貨基金(IMF)は9日、今年の英経済成長率が1.6%と、2007年の

3.1%から減速するとの見通しを発表した。これは前回のリセッションが終わっ た1992年以来の低成長となる。

イングランド銀は10日、商品価格が物価期待を押し上げ、インフレ率は同 行の目標2%を上回る水準で高止まる可能性があるとの見通しを示した。

ウエストパック・バンキングの英国担当エコノミスト、ジェームズ・シャッ グ氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「イ ングランド銀行の利下げは最終的にはもっと積極的なものになる」との見方を示 し、「イングランド銀は今のところは短期的なインフレリスクを警戒している。 当社は利下げがさらに3回あるとみている」と述べた。

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