外国人は7週ぶり買い越し、金額は9カ月ぶり高水準-4月1週の需給

東京証券取引所が10日に発表した4月第 1週の投資主体別売買動向(東証・大証・名証3市場の1、2部合計)による と、外国人投資家は7週間ぶりに買い越した。買い越し額も3966億円と膨らみ、 2007年7月1週(4768億円)以来、9カ月ぶりの大きさ。前の週は167億円の 売り越しだった。

先週は日経平均株価が472円(3.7%)上昇。リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングスやUBSなど米欧金融機関の資本増強、外国為替相場の円安推移 といった外部環境の好転を受け、グローバルな投資家の株買い意欲が上向いた。 「ポートフォリオにおける比率を極端に落としていた日本株に対する海外勢の 買い戻しにつながった」(水戸証券の松尾十作投資情報部長)という。

また、同時に東証が公表したTOPIXなどの株価指数先物の取引状況で も海外勢は161億円と小幅ながら買い越し。大阪証券取引所が10日発表した日 経225先物の取引状況でも、差し引き101億円の買い越しとなっており、4月 1週は現物、先物とも東京市場に外国人資金が還流していたことになる。

もっとも、取引開始前の外資系証券13社経由の注文状況(株数ベース)を 見ると、10日まで5日連続の売り越し観測となっており、外国人は今週に入り 早くも売り姿勢に転じているとみられる。10日の東京市場では、米大手証券会 社の資産で価格評価が最も困難なレベル3資産の増加といった金融関連の悪材 料が伝わったことで、「朝方に海外勢がリスク資産である株式の買い持ち高を 圧縮する動きに出た」(野村証券プロダクト・マーケティング2部の佐藤雅彦 エクイティ・マーケットアナリスト)との指摘もあった。

一方、個人投資家は3週連続の売り越し。売り越し額は3811億円で、前の 週(1287億円)に比べ増加し、昨年11月4週(4239億円)以来の高水準に達 した。「3月期末を通過し、配当を受け取る権利を確定した個人が相場の上昇 局面で戻り売りを出した」(水戸証の松尾氏)とされる。

このほかの投資主体は、信託銀行が794億円の買い越し、その他金融機関 が40億円の買い越し、生保・損保が23億円の買い越し。半面、証券会社の自 己売買部門が350億円の売り越し、事業法人が91億円の売り越し、その他法人 等が39億円の売り越し、都銀・地銀等が23億円の売り越し。

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