伯ペトロブラス:米軍向けジェット燃料供給継続-沖縄の製油所から

南西石油は1日付で筆頭株主が米エクソンモービル 傘下の東燃ゼネラルからブラジル国営石油公社ペトロブラスに代わったものの、沖縄の 米軍向けのジェット燃料供給は継続する。ペトロブラスのジョゼー・セルジオ・ガブリ エリ総裁がブルームバーグ・ニュースに明らかにした。

ペトロブラスは、日本だけでなく中国などアジアの需要を開拓する拠点にするため、 沖縄に西原製油所(沖縄県西原町)を保有する南西石油を東燃ゼネラルから取得した。 ペトロブラスと同様に在日米軍も沖縄を戦略上の需要な拠点としており、国内の米軍基 地の大半を沖縄に構えている。そのため、戦闘機やヘリコプターの燃料として使用する ジェット燃料の確保は、米軍にとって課題のひとつだ。

ガブリエリ氏は、米軍に供給するジェット燃料の数量については、「明らかにでき ない」としたものの、南西石油が従来から行っている米軍向けジェット燃料供給の維持 について、「まったく問題はない」との意向を示した。

また、沖縄の嘉手納空軍基地のべス・ゴセリン広報官は、ブルームバーグ・ニュース の電子メールによる取材に対し、「戦略の安全保障に影響する懸念があり、また敵国に とって有益な情報となる可能性がある」ため、ジェット燃料の調達の詳細については回 答できないとした。

みずほインベスターズ証券の河内宏文氏は、この供給契約について「あくまでも商 取引であり、政治的な側面はない」と話す。ペトロブラスが筆頭株主となった南西石油 からジェット燃料の供給を受けることについては「米国にとって脅威になり得るもので はない」と指摘した。

ペトロブラスは東燃ゼネラルから南西石油株87.5%を約55億円で取得し、残り

12.5%を保有している住友商事と共同で、南西石油を運営している。同社は今後、西原 製油所(原油処理能力日量10万バレル)の原油処理量を現在の日量3万5000バレルか ら5万バレル程度まで引き上げる。

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