【個別銘柄】特殊陶、ベスト電、スクリン、東芝、日写印、ドンキホテ

10日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

日本特殊陶業(5334):終値は前日比5.2%安の1215円。急激なドル安の 進展で輸出採算の低下を招いたうえ、棚卸資産の簿価切り下げ額が30億円程 度発生し、08年3月期の連結純利益は従来計画比21%減の220億円にとどま ったもようと発表。減額幅が市場予想より大きかったため、失望売りが増えた。 みずほ証券は10日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

ベスト電器(8175):12%安の666円。一時13%安の653円とストップ 安(制限値幅いっぱいの下落)まで売られた。完全子会社化したさくらやの業 績低迷や減損処理に伴う損失計上により、08年2月期の連結純損益が3期ぶ りの赤字に転落したもようと前日に発表した。これまで黒字を計画していただ けに、業績に対する警戒感が強まった。

大日本スクリーン(7735):8.5%安の400円。半導体市況の低迷に伴っ て半導体メーカーの設備投資が落ち込んでおり、半導体製造装置市場の調整は 長引くとの不安が高まった。野村証券は10日、投資判断を5段階評価の 「2」から「3」に引き下げた。同じく同証券が投資判断を「1」から「2」 にした日立国際電気(6756)も4.4%安の997円と下落。

東芝(6502):2.6%高の781円。10日付の日本経済新聞朝刊は、同社が 米電力大手のプログレスエナジーから原子力発電所2基を受注する方向で最終 交渉に入ったと報じた。総事業費は7000億円程度とみられる。岡野バルブ製 造(6492)など原発関連銘柄の一角も上昇した。

日本写真印刷(7915):7.1%安の4610円。午後に下げ幅を拡大。同社の 鈴木順也社長は10日午後放映のブルームバーグテレビのインタビューで、今 期(2009年3月期)連結営業利益の伸び率をアナリスト予想よりも保守的に 見ていることを明らかにした。積極投資で減価償却負担が増えるうえ、市況や 円相場の変動による影響も読みにくいためという。

ドン・キホーテ(7532):7.5%安の1756円。メリルリンチ日本証券は9 日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

TOTO(5332):4.4%安の887円。銅など原料価格の高騰による採算 悪化が不安視されるなか、09年3月期から始まる棚卸資産の低価法の適用も 業績回復の足かせになるとの見方が出て、売りが先行した。クレディ・スイス 証券は9日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を 880円から720円に引き下げた。

SANKYO(6417):5.6%高の6250円と大幅高。新型パチンコ機「フ ィーバー春のワルツ」の販売が好調との見方が出ていた。「春のワルツ」は韓 流ドラマを題材にしたパチンコ機で、SANKYOは3月17日からパチンコ ホールに納入を開始した。

原弘産(8894):制限値幅いっぱいのストップ高水準となる14%高の16 万6000円で終えた。同社が株式公開買い付け(TOB)を提案している日本 ハウズイング(4781)が9日、原弘産側に対し協議を申し入れたと発表した。 市場では、日ハウズとの協議が進展していくとの期待感が浮上、環境事業の業 容拡大の可能性を指摘する声も聞かれた。日ハウズは0.1%安の918円。

ふくおかフィナンシャルグループ(8354):7.3%安の407円。KBC証 券は9日、投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。みずほ証券も 同日、「強い買い」から「買い」に下げた。

キッコーマン(2801):4.1%安の1304円。KBC証券は9日、米国で大 豆や小麦の調達コスト上昇が懸念されるとして、09年3月期の連結営業利益 が今期推定比2%減の229億円になると試算、前回予想の231億円から1%引 き下げた。投資判断「中立」を継続、目標株価は1250円。

クラウディア(3607):3.5%高の1030円。高価格帯のブランドドレスの販 売が増え、レンタルも好調に推移していることから、08年8月期の連結純利 益予想を従来計画比26%増の4億8000万円に増額修正した。前期実績は6億 円。下期の受注状況が現時点では一部不透明なことや個人消費の減速懸念もあ るとしながらも、中間期の業績上ぶれを踏まえて上方修正した。

マキタ(6586):1.6%高の3130円。野村証券の廣兼賢治アナリストは人 民元高の影響について、「売上構成比を鑑みればユーロ高の恩恵がドル安の悪 影響を上回る」(10日付のリポート)とし、09年3月期に減益になる可能性 は低いと指摘した。

リンク・セオリー・ホールディングス(3373):4.9%安の21万4000円。 08年2月中間期の連結決算は営業利益が前年同期比12倍の13億9900万円と 好決算だったが、米国経済の悪化懸念などから同社の米国販売が伸び悩むとの 警戒感が強い。三菱UFJ証券の桜井亮アナリストは10日付のリポートで、 「日欧両地域で業績の最悪期を脱した点はポジティブだが、米国の販売が減速 基調にある点はネガティブ」と指摘、投資判断「3(中立)」を維持した。

サークルKサンクス(3337):6.8%安の1507円。決算を発表した午後1 時30分以降に急落。会社側は消費減速などを理由に、09年2月期の連結営業 利益が前期比19%減の170億円に落ち込むとの見通しを提示した。予想値が 市場コンセンサスを10%下回り、売り圧力が増した。

日本冶金工業(5480):8.8%安の692円と急落。前日に発表した新中期 経営3カ年計画で、最終年度の2010年度に07年度よりも利益が大きくへこむ 見通しを示した。05年3月に発表した前経営計画でも減益予想として株価急 落を招いたことから、市場では3年前の再来との指摘も聞かれた。

ランド(8918):9.1%安の5万円でストップ安比例配分。日興シティグ ループ証券は9日、投資判断を「買い」から「売り」、目標株価を33万円か ら4万2420円に引き下げた。

三井不動産(8801)、住友不動産(8830):三井不は3.6%安の2170円、 住友不は3.4%安の1919円。クレディ・スイス証券は9日、両銘柄の投資判 断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

北陸電力(9505):1.8%高の2545円。販売電力量が計画を上回るうえ、経 費削減を進めたことで、08年3月期の連結純利益は従来計画比3.5倍の70億 円になったもようと発表。前の期は173億円だった。

コーエー(9654):2.6%高の1643円。家庭用ゲーム機向けの「真・三国 無双」新シリーズなど主力ソフトの販売が順調で、08年3月期業績が従来計 画を上回ったもようと発表。営業利益が前回予想を10%上回る好内容だった ため、午前10時45分の業績修正後に買いの勢いが増した。

ヤマハ発動機(7272):4.1%安の1773円。JPモルガン証券は9日、投 資判断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。

ファミリーマート(8028):2.1%高の3420円。決算を発表した午後2時 以降に上げ幅を縮小。景況感悪化や競合激化などを考慮し、会社側は09年2 月期の連結営業利益を前期比3.8%増の324億円と見込んだ。既存店売上高の 上ぶれや経費抑制で08年2月期は5.4%の増益だったため、増益率低下で成 長が鈍化すると受け止められたようだ。

石油関連株:国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が1.7%高の 118万円。9日のニューヨーク原油先物相場は、1バレル=112.21ドルの過去 最高値を付けた。輸入が減少するなか、米エネルギー省が発表した原油在庫の 減少が買いを誘発した。

ヤフー(4689):2.8%高の5万1600円と3日ぶりに反発。米マイクロソ フトの買収提案に対する米ヤフー関連のさまざまな報道が出ており、市場では 日本のヤフーも影響を受けるとして、思惑含みの買いが優勢となった。9日付 の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米ヤフーと米タイム・ワーナー傘 下AOLがインターネット事業の統合で合意間近だと報じた。

全日本空輸(9202)などボーイング関連:1.9%安の414円。米ボーイン グは9日夜、開発中の中型旅客機B787(ドリームライナー)引き渡しが部 品供給の遅れなどで、09年7-9月期になると、3度目の遅延を表明した。 導入予定の全日本空輸や日本航空(9205)では、航空機材拡充による収益増や 最新鋭機で燃費効率向上などを狙っていたが、納期の一層の遅れで既存機のや り繰りやコスト削減計画の見直しを迫られそうだ。日航は2.3%安の255円。

ソフトバンク(9984):0.7%安の1905円。国内携帯電話3位ソフトバン クモバイルの第3世代携帯の一部で、通話やメールができなくなるなどの障害 が9日午後6時9分ごろから約5時間半にわたって起きた。原因は東京・豊島 区にあるネットワーク設備の不具合で、最大で国内約87万契約に影響が出た。 同社が発表した。

東京エレクトロン(8035):0.5%安の5900円。1-3月期の半導体・液 晶製造装置の受注高(連結ベース、速報値)が約1600億円だったと発表した。 前期比では19%の減少。ただ同社は2月上旬に、前期比20-30%減少する見 方を示しており、事前予想は上回った。

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