【個別銘柄】東芝、原発関連、特殊陶、ベスト電、スクリン、TOTO

10日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

東芝(6502):午前終値は前日比3.9%高の791円。10日付の日本経済新 聞朝刊は、同社が米電力大手のプログレスエナジーから原子力発電所2基を受 注する方向で最終交渉に入ったと報じた。報道によると、フロリダ州で建設し、 総事業費は7000億円程度とみられる。木村加工機(6378)、宇徳(9358)、 岡野バルブ製造(6492)など原発関連銘柄も高い。

日本特殊陶業(5334):8.7%安の1170円。急激なドル安の進展で輸出採算 の低下を招いたうえ、棚卸資産の簿価切り下げ額が30億円程度発生し、08年 3月期の連結純利益は従来計画比21%減の220億円にとどまったもようと発 表。減額幅が市場予想より大きかったため、失望売りが増えている。みずほ証 券は10日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

ベスト電器(8175):8.8%安の687円。一時13%安の653円とストップ 安まで売られた。完全子会社化したさくらやの業績低迷や減損処理に伴う損失 計上により、08年2月期の連結純損益が3期ぶりの赤字に転落したもようと 前日に発表した。これまで黒字を計画していただけに、失望売りが膨らんだ。

大日本スクリーン(7735):8.2%安の401円。半導体市況の低迷に伴っ て半導体メーカーの設備投資が落ち込んでおり、半導体製造装置市場の調整は 長引くとの不安が高まった。野村証券は10日、投資判断を5段階評価の 「2」から「3」に引き下げた。同じく同証券が投資判断を「1」から「2」 にした日立国際電気(6756)も3.5%安の1007円と下落。

TOTO(5332):3.6%安の895円。棚卸資産の低価法の適用が業績回 復の足かせになる可能性があるとの見方から、クレディ・スイス証券は9日、 投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を880円から720 円に引き下げた。

キッコーマン(2801):4.2%安の1303円。KBC証券は9日、米国で大 豆や小麦の調達コスト上昇が懸念されるとして、09年3月期の連結営業利益 が今期推定比2%減の229億円になると試算、前回予想の231億円から1%引 き下げた。投資判断「中立」を継続、目標株価は1250円。

クラウディア(3607):6%高の1055円。高価格帯のブランドドレスの販 売が増え、レンタルも好調に推移していることから、08年8月期の連結純利 益予想を従来計画比26%増の4億8000万円に増額修正した。前期実績は6億 円。下期の受注状況が現時点では一部不透明なことや個人消費の減速懸念もあ るとしながらも、中間期の業績上ぶれを踏まえて上方修正した。

マキタ(6586):3.9%高の3200円。野村証券の廣兼賢治アナリストは、 人民元高の影響について「売上構成比を鑑みればユーロ高の恩恵がドル安の悪 影響を上回る」(10日付のリポート)と指摘。09年3月期に減益になる可能 性は低いとした。

ランド(8918):前日終値を5000円下回る5万円のストップ安売り気配。 日興シティグループ証券は9日、投資判断を「買い」から「売り」、目標株価 を33万円から4万2420円に引き下げた。

三井不動産(8801)、住友不動産(8830):三井不は2.4%安の2195円、 住友不は2.2%安の1942円。クレディ・スイス証券は9日、両銘柄の投資判 断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

北陸電力(9505):1%高の2525円。販売電力量が計画を上回るうえ、経 費削減を進めたことで、08年3月期の連結純利益は従来計画比3.5倍の70億 円になったもようと発表。前の期は173億円だった。

コーエー(9654):1.6%高の1627円。家庭用ゲーム機向けの「真・三国 無双」新シリーズなど主力ソフトの販売が順調で、08年3月期業績が従来計 画を上回ったもようと発表。営業利益が前回予想を10%上回る好内容だった ため、午前10時45分の業績修正後に買いの勢いが増した。

ヤマハ発動機(7272):3.6%安の1782円。JPモルガン証券は9日、投 資判断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。

ふくおかフィナンシャルグループ(8354):5.2%安の416円。KBC証 券は9日、投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。みずほ証券も 同日「強い買い」から「買い」に下げた。

ドン・キホーテ(7532):7.4%安の1759円。メリルリンチ日本証券は9 日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

石油関連株:国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が1.7%高の 118万円。9日のニューヨーク原油先物相場は、1バレル=112.21ドルの過去 最高値を付けた。輸入が減少するなか、米エネルギー省が発表した原油在庫の 減少が買いを誘発した。

ソフトバンク(9984):0.2%高の1923円。一時3.6%安の1850円。国 内携帯電話3位ソフトバンクモバイルの第3世代携帯の一部で、通話やメール ができなくなるなどの障害が9日午後6時9分ごろから約5時間半にわたって 起きた。原因は東京・豊島区にあるネットワーク設備の不具合で、最大で国内 約87万契約に影響が出た。同社が発表した。

東京エレクトロン(8035):0.8%高の5980円。1-3月期の半導体・液 晶製造装置の受注高(連結ベース、速報値)が約1600億円だったと発表した。 前期比では19%の減少。ただ同社は2月上旬に、前期比20-30%減少する見 方を示しており、事前予想は上回った。

SANKYO(6417):5.9%高の6270円と大幅高。新型パチンコ機「フ ィーバー春のワルツ」の販売が好調との見方が出て、買い注文が先行している。 「春のワルツ」は韓流ドラマを題材にしたパチンコ機で、SANKYOは3月 17日からパチンコホールに納入を開始している。

リンク・セオリー・ホールディングス(3373):0.4%安の22万4000円。 08年2月中間期の連結決算は連結売上高が前年同期比4.8%増の310億円、営 業利益が同12倍の13億9900万円と好決算だったが、米国経済の悪化懸念な どから同社の米国販売が伸び悩むとの警戒感が強い。三菱UFJ証券の桜井亮 アナリストは10日付のリポートで、「日欧両地域で業績の最悪期を脱した点 はポジティブだが、米国の販売が減速基調にある点はネガティブ」と指摘、投 資判断「3(中立)」を維持した。

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